02.10
それでもあえて「絶対」と言う─病病介護と介護〇人
〘先頭固定表示記事〙
※介護○人に通じるようなことを詠うと、ビビってしまう読者の方がいらっしゃるようです。ゆえに、「基本線はこうであるから、別に驚くようなことではない」と示すため、しばらくの間、本記事を先頭固定とします。
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人の心はうつろい易く、よくも悪くも刻々と変化してゆく。
確かにその時は、本気でそう思ったにせよ、時が経ち状況が変われば、思いはたやすく変化してしまう。
それが、有限な存在である人間というものだ。
そのことを、否定するつもりはない。むしろ、人の心は変わるものだということは、救いでもある。過去の記事に記したように。
https://blogs.yahoo.co.jp/chp31240/65548586.html
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-12.html
そしてさらに。
ネット上で飛び交う言葉は、とてつもなく軽いものだ。
そんなものを真に受ける方が、どうかしていると思われるほど、実がないことも少なくない。
そうしたことを思い知らされる体験は、幾つもしてきた。
それでも私は、この場において、あえて、「絶対」という語を使って語りたい。
「たとえどれだけ追い詰められても、絶対に、介護サ・ツ・ジ・ンはしない」と。
なぜなら。
私がそれをしてしまったとしたら、私の特殊な趣味のあり方から、オタク・バッシングが巻き起こってしまいかねないからだ。
1989年の、いわゆる東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(宮崎勤事件)では、ビデオテープにあふれかえった容疑者(当時)の部屋が、メディアにさらされた。
虚構と現実の区別がつかなくなったオタクの犯罪だと、センセーショナルに報じられた。
そしてその後も、世間を騒がせた凶悪犯罪の容疑者にオタク的な要素があると、オタク・バッシングが起こり、「虚構と現実の区別がつかなくなった果ての凶行」という、訳知り顔の論評が繰り返されてきた。
私が事件を起こしても、ありふれた介護〇人であるならば、それほどの話題にはならないかもしれない。
だがたとえそうであっても、アニメオタクと犯罪者がイコールで結ばれるような事態は、絶対に避けなければならないのだ。
アニメとは決して、人を犯罪に走らせるものではなく、人によりよく生きる力を与えるものである。アニメとは、犯罪に走ろうとする者を止めるものであると、少なくともこの私は、示し続けなければならない。
「彼女には、自分の思いどおりにならない母親が、アニメの中の倒すべき敵のように見えてしまったのだろうか」などと、評論家がしたり顔で述べるような事態は、たとえどんなことがあっても、招くわけにはゆかないのだ。
もちろん、現在の私が置かれた状況ならば、オタク・バッシングではなく、病病介護や8050問題(https://blogs.yahoo.co.jp/chp31240/65951701.html)(https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-78.html)の文脈で、世間の耳目を集める可能性の方が、高いかもしれない。
その結果、多少は世間で騒がれ、問題提起がされたとしても、有効な対策が立てられることもなく、忘れ去られてゆくだろう。
ある意味、自分たちを犠牲にして問題提起をしたとしても、それに見合う成果は得られない。犠牲のなり損というものだ。
だから私は、断じてそんなことはしない。絶対に、介護〇人などはしない。
もし、母親の身体に何かを振りおろしそうになっても、それを己の足に叩きつける。何かを突き刺しそうになったら、それを自分の腿に突き立てる。
そのことを、この場で宣言し、誓いたいのである。
〔2022/08/15注記〕
今となっては、「病病介護」ではなく、「グレーゾーン介護」とか「おひとりさま介護」と呼ぶべき状況であるのだが。大筋のところは、変わっていない。
本記事は、Yahoo!ブログ時代に書かれ、コメントごと移行してきたものです。ゆえに、コメント欄の表示が、やや変になっております。
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