40年近くかけて神経症性障害を乗り越えたものの、母親の介護で大変な日々の思いを発信しています。アニメの研究による博士号取得は、しばらくお休み。

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やはり本は紙製がよい!─『キャプテンハーロック~次元航海~』を購入して

病病介護の日々のなか、各種の情報収集が疎かになってしまっている。
そのため、『キャプテンハーロック~次元航海~』(原作・総設定・デザイン:松本零士 /  漫画:嶋星光壱)という作品の存在を、今頃になって知った(雑誌連載は2014年から。コミックスの刊行は2015年より)。
知ったきっかけは、先日「アニソンでエンパワーメント・番外編─『宇宙海賊キャプテンハーロック』より「わが友わが命」」という記事(https://blogs.yahoo.co.jp/chp31240/65964412.html)を書いたことだ。
この記事の下部に表示された関連記事の中に、この作品に言及したものがあったのである。

これは、かつてマンガ版は未完に終わった『宇宙海賊キャプテン ハーロック』を、原作者の指導のもとに、新人マンガ家がリブートした作品である。
レビューによれば、他の様々な松本作品と、リンクした内容になっているらしいので、購入を決めた。

新品ならば、電子書籍の方が、各種割引キャンペーンにより、かなり安く入手できる。
また、家のゴミ屋敷化に苦慮している身としては、モノが増えずに済む電子書籍は、ありがたい。
そのため近年は、資料として保持しておきたいものや、何度も読み返すと思われるものではなく、単に読めればいいという程度のものは、電子書籍で購入していた。

だがこの作品は、紙の本をネット古書店で探して購入した(第5巻まで。現在第7巻まで刊行中)。実体のある紙の本として、手元に置きたかったからである。古書とはいえ、それほど安くなってはおらず、結果的に、電子書籍で買うよりも高かったが、それでも満足している。

そう。
やはり私には、紙の本の方が合っている。
自分が印刷会社に勤めているから、そう言うのではない。勤務先での仕事も、近年は、電子書籍やデータでの仕事が、増えているのであるから。

スマホの画面越しに、データの文字や画を透かし見るのではなく、紙の上に定着された、実体のある文字や画を見たい。
紙の本という実体のある物を所有し、手に持って紙をめくり、文字や画を享受したい。文字や画に、実際に手で触れたい。そして、入手した本を、書棚に並べて保管しておきたい。
そうした欲求が、確かに私にはあるのである。

それは、現実的な快楽を重視せず、観念的なものを好む傾向が強い私にとっては、意外なことでもある。私にも案外と、現実的なモノに対する執着が、存在していたようだ。

紙の本は、一時は、遠からず消滅するとまで言われた。
だが、そうたやすくは消滅しない。案外根強く生き残るかもしれないと、あらためて思った次第である。

さて。肝心の、作品の感想は…。
旧作のストーリーを基本としながら、他作品の要素をうまく取り込み、リンクさせている。
松本零士の作品群は、長年の多メディア展開のうちに、多くの矛盾や不整合が生じてしまっているのだが、それらも解消しようとしている。
昔からのファンとしては「あの裏設定も取り入れたのか」「あの作品ともリンクさせるとは」といった類の驚きと、感慨の連続である。
そしてとりあえず、現段階では、そうした処理には満足である。

この調子で、実は全ての作品がリンクしているという、壮大な松本ワールドの全貌が明らかにされてくれれば、長年のファンとしては、うれしい限りである。
原作者が高齢であるためか、本人の手になるものではなくとも、本人に見出され・認められた作家の手によるものであれば、次善のものであると感じる。

世の中には、作者が物故したために、未完に終わった作品が数多くある。壮大な作品世界の全貌が、明らかにされず終いになってしまったものが。
そのことを思えば、たとえ原作者以外の手になるものであっても、発表されるだけ、どんなにマシかしれないではないか。
関連記事

C

omment

No title
こんばんは

ご訪問ありがとうございます(^^)
紙派です。
本を断捨離できず、うん十年。
銀河鉄道999これは、紙のいえ、神の域です。☆彡

天使 URL | 2018/02/04 20:07 [ 編集 ]

No title
> 天使さん

コメント、ありがとうございます。
同じ方がいて、よかったです。
私も、紙の本がたまりにたまっています。
これは、捨てられないですねー。

ハナさん* URL | 2018/02/04 23:22 [ 編集 ]

No title
おはようございます(ᵔᴥᵔ)

私も紙派です。

マンガ本、昨年6月の引越しの為、泣く泣く、ダンボール20箱以上、まんだらけへ売却しました。

少しだけ残してあります📚

私は、昔、印刷会社で、版の写植と編集をやっていました。

han URL | 2018/02/07 07:49 [ 編集 ]

No title
> hanさん

おお、元同業者さんでしたか。
組版・製版部門は、時代とともに大きく変化しましたね。

私は、25年近く、校正一筋です(近年は、校閲も少し)。
校正そのものは、活版の時代から、それほど大きな変化はありません。

引越し等の際は、本類を処分しなければならないこと、ありますよね。
まんだらけだったら、その本を必要としている人に、購入してもらえるかもしれませんよ。

ハナさん* URL | 2018/02/07 22:58 [ 編集 ]

No title
電子書籍も利用しますが、
紙媒体のほうが『読んだ』感じが
残ります。

うちには相方が山積みにした
紙媒体が…
私はボロボロになるまで読み返して
お別れします。

min*_*lue*200 URL | 2018/02/09 21:38 [ 編集 ]

No title
> min*_*lue*200さん

そうそう、それです。「『読んだ』感」。
電子書籍には、それが希薄なのですよね。

紙の本だと、家族等の蔵書を目にして、借りて読むこともできますね。
電子書籍だと、借りて読むこともしにくいし、そも、どういう本を持っているかもわかりにくい。

元同僚で、たまに紙の本を貸した人がいるのですが。
私が電子書籍を利用するようになってからは、本の話題になっても、電子書籍で読んだ本だと「あっ、貸せないんだ…」と。

ハナさん* URL | 2018/02/10 12:21 [ 編集 ]

No title
先日のNHKニュースで、松本零士さんが999の続編(完結編)を描き始めたとの事で紹介されていました。999、ハーロック、エメラルダスが一緒に旅するそうです。
「松本零士 無限創造軌道」
~80th ANNIVERSARY クロニクル~というのが発売されたそうですね。
とても興味があります(^。^)

冬の時 URL | 2018/03/18 23:25 [ 編集 ]

No title
> 冬の時さん

『999』の新作は、そのクロニクル本に掲載されているようです。
何か、キャラの絵柄が違いすぎて、誰?状態になっている、という噂も聞きます。
確かに、ネットで見られるメーテルの画は、かなり感じが変わっていますね。

ハナさん* URL | 2018/03/19 17:55 [ 編集 ]


T

rackback

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プロフィール

ハナさん*

Author:ハナさん*
2019.5.26付けで、Yahoo!ブログから移行してきました。
上記日付より前の記事は、Yahoo!ブログで書かれたものです。

移行から2年経過したのを機に、ブログタイトルを変更いたしました。
あわせて、紹介文も更新。

*代用ゲストブックあり
「カテゴリ」からどうぞ

〔ブログ紹介文〕
誰もが、たやすく発信者となれるネット時代。

文章で社会改革ができると思い込んでいたのは、若さゆえの過ちにすぎない。
けれど。
それでもまだ私は、文章を公表することは、無意味ではないと信じたい。

私がここに記すのは、単なるつぶやきの類いではない。
社会に向かって訴えたいこと、公表する意味があると思えることのみだ。
若い頃のように気負い込んで、大声で叫ぶことはできないけれど。

病気ではなく、障害でもなくても。諸々と生きづらい、おひとりさま介護の日々においても、光を求めて!

〔自己紹介〕
高校1年で発症した神経症性障害(身体表現性障害[身体症状症]その他)を、40年近くかけて乗り越える。
校正者として、非正規雇用勤続30年。数年前から校閲の仕事も行う。

1990年代、森田療法の研究で学士号取得後、カール・ロジャーズの直弟子が講師であるカウンセラー養成講座で単位取得。
地元の民間心理相談機関でセラピストのインターンとなり、各種心理療法を学修するが、自分は援助職には向いていないことを痛感。

アニメーションの研究で修士号取得。
博士課程・単位取得満期退学。
現在、博士論文のテーマを再検討中。専門は、巨大ロボットものの予定。

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