40年近くかけて神経症性障害を乗り越えたものの、母親の介護で大変な日々の思いを発信しています。アニメの研究による博士号取得は、しばらくお休み。

Prev  «  [ 2023/12 ]   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  » Next
最新の記事(全記事表示付き) *frame*
フリーエリア2
最近のコメント(コンパクト)
データ取得中...
カテゴリ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク
月別アーカイブ

アニソンでエンパワーメント・その2─「スターダストアイズ」『鎧伝サムライトルーパー』より

勇気づけられる歌詞の、古めのアニメソングを紹介しつつ、この場に歌詞を記すことで、自分自身のエンパワーメントを試みようという「アニソンでエンパワーメント」のシリーズ。

第2回目は『鎧伝サムライトルーパー』(1988-89)の第1期オープニング曲「スターダストアイズ」である。

******************
スターダストアイズ〔TVサイズ〕

作詞:三浦徳子
作曲:茂村泰彦
歌:浦西真理子


Eyes… この街はいつも
瞳哀しくて…

砕け散った月を いつかつなぎとめて
夜空へ飾りたい

心のYOROIは 暖かくはないさ
It's the time ! Do the best !
勇気の向こう側へ…

Eyes… この街はいつも
スターダスト降らせてる
*****************

『サムライトルーパー』のオープニング曲は、第2期の「サムライハート」(作詞:三浦徳子 / 歌:森口博子)の方が有名だろう。
こちらも「むなしさ抱くヨロイを / 脱ぎ捨てよう / 勇気だけの素肌で」と、歌詞の趣旨は同じである。
フルサイズの歌詞ならば、私も「サムライハート」の方が好きである。だがTVサイズならば、「スターダストアイズ」の方に軍配が上がる。
ゆえにこの場では、こちらを取り上げたい。

一人で心を閉ざしていないで、勇気を出して、心の鎧を脱ぎ捨てよう。
何とも、ストレートなアドバイスである。

社交不安障害[不安症](対人恐怖症)の者にしてみれば、他人からこんなアドバイスをしたり顔でされたら、人の気も知らないでと、反発を感じてしまう。

そんなことはわかっている。わかっているのにうまくいかないから、困っているんじゃないかと。

お前は心に壁をつくっている、鎧をまとっていると、批判するのはたやすい。
何度も深く傷ついた果てに、そうせざるを得なくなった者の心を思いやることなく、ただ正論を述べたてるだけなら、誰にでもできる。
そんな否定から発する言葉は、当人の心を傷つけ、力を奪い、萎えさせるだけだ。

だが、自分で自分に歌ってやるのであれば、こうした言葉も素直に受け止められる。自然に共感でき、スムーズに自分の中に入ってくる。
己を苛む鞭の言葉ではなく、己を支える杖の言葉、自己を奮い立たせる光の言葉になる。

曲全体の哀感に満ちたイメージ、明るすぎない雰囲気が、却って、苦しみの中から立ち上がろうとする、励ましを与えてくれる。

そして、冒頭の「砕け散った月」。
これが何の暗喩ないしは象徴であるのかには、人それぞれの解釈があるだろう。

私自身は、「夢」だと解していた。
この歌を最初に聞いたのは、東京暮らしをしていた頃。大学病院で心理療法を受け、病気を治して生涯の夢を果たすつもりで上京したのに、少しも目論見どおりにいかず、夢破れたと、感じていた時期であったから。

けれど、今この時に。私は別のことを考えている。
本ブログの、友だち限定記事を利用して運営していたコミュニティ。会議室とか円卓と称していたものが、アーサー王の円卓よろしく、7月に崩壊してしまった。
その円卓が、ふとしたことから再生できるかもしれない。復活の兆しが見えてきたのである。

もう一度、夜空に飾りたい月。
今の私にとって、それは、この円卓のことなのである。
関連記事

テーマ : アニソン・キャラソン
ジャンル : 音楽

C

omment

No title
追記:記事本文へのおさまりが悪かったので、こちらに。

「主人公の少年たちが、鎧のような武装をまとって戦う」ことがキモである作品の主題歌が「鎧を脱ぎ捨てる」ことを推奨するのはいかがなものか?という意見が、放送当時からあった。

真面目に反論するなら、主題歌で言っているのは、心のあり様に関することだから…ということになる。

ひねくれたことを言うなら、それは女オタクの願望…ということになる(この作品の武装の仕様だと、鎧を脱いでも、某作品のように、セミヌードにはならないわけだが)。

とはいえ。
最終話のラストで、敵のボスを倒し、戦いを終えた主人公たちは、鎧を脱ぎ捨てている。なので、主題歌と作品内容の帳尻は合っているわけだ。

ハナさん* URL | 2017/10/01 14:26 [ 編集 ]

No title
歌詞は不思議です。あなた=わたし
この等号が、発信者、受信者、昔、今、男、女、などの違いで、いろいろ変化するからです。私はそれを、言葉マジックと呼んでます。化学(現実)を超える力(夢)だと思っています。言いたい事はたくさんありますが、またにします。この記事も楽しかったです。それでは

おちゃまの何の事 URL | 2017/12/27 11:13 [ 編集 ]

No title
> おちゃまの何の事さん

歌詞における主格の不思議。
本当に、その通りですね。

歌においては、どんな性別にも年齢にも、人間以外の色々なものにも、何にでもなれる。
自分が、「あなた(二人称)」にも、「私(一人称)」にも、その両方にもなれる。

でも、人によっては。
歌詞に「俺でも」という語が出てきたら。
「自分は女だから、この歌は私には関係ない。感情移入なんてできないわ」という反応をした方を、知っています。
そういう人も、いるのですよね。

ハナさん* URL | 2018/01/01 16:27 [ 編集 ]


T

rackback

この記事のトラックバックURL

https://flowerhill873.blog.fc2.com/tb.php/55-f1dd880f


プロフィール

ハナさん*

Author:ハナさん*
2019.5.26付けで、Yahoo!ブログから移行してきました。
上記日付より前の記事は、Yahoo!ブログで書かれたものです。

移行から2年経過したのを機に、ブログタイトルを変更いたしました。
あわせて、紹介文も更新。

*代用ゲストブックあり
「カテゴリ」からどうぞ

〔ブログ紹介文〕
誰もが、たやすく発信者となれるネット時代。

文章で社会改革ができると思い込んでいたのは、若さゆえの過ちにすぎない。
けれど。
それでもまだ私は、文章を公表することは、無意味ではないと信じたい。

私がここに記すのは、単なるつぶやきの類いではない。
社会に向かって訴えたいこと、公表する意味があると思えることのみだ。
若い頃のように気負い込んで、大声で叫ぶことはできないけれど。

病気ではなく、障害でもなくても。諸々と生きづらい、おひとりさま介護の日々においても、光を求めて!

〔自己紹介〕
高校1年で発症した神経症性障害(身体表現性障害[身体症状症]その他)を、40年近くかけて乗り越える。
校正者として、非正規雇用勤続30年。数年前から校閲の仕事も行う。

1990年代、森田療法の研究で学士号取得後、カール・ロジャーズの直弟子が講師であるカウンセラー養成講座で単位取得。
地元の民間心理相談機関でセラピストのインターンとなり、各種心理療法を学修するが、自分は援助職には向いていないことを痛感。

アニメーションの研究で修士号取得。
博士課程・単位取得満期退学。
現在、博士論文のテーマを再検討中。専門は、巨大ロボットものの予定。

アクセスカウンター
フリーエリア
最新記事
Tree-Comment
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR