40年近くかけて神経症性障害を乗り越えたものの、母親の介護で大変な日々の思いを発信しています。アニメの研究による博士号取得は、しばらくお休み。

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マイクロプラスチックを出さない洗濯法

近年、マイクロプラスチックによる海洋汚染が問題になっている。現代人は、1週間にクレジットカード1枚分相当(約5グラム)のマイクロプラスチックを摂取しているという研究結果は、かなりセンセーショナルに報道された。

「人間が日常生活で飲み込むプラスチック、週にカード1枚分 豪研究」
2019.06.12 CNN.co.jp

https://www.cnn.co.jp/fringe/35138381.html

私自身は、廃プラスチックの分別やゴミ出しはキッチリと行い、不法投棄などはしていない。だから、マイクロプラスチックの流出には加担していないと、以前は思っていた。

だが、海洋中のマイクロプラスチックは、洗顔料等に使用されているスクラブ(マイクロビーズ)に由来するものも、多いのだという。

私も若い頃は、スクラブ入りの洗顔料を常用していた時期がある。けれど今は、洗顔料やその他の化粧品、洗剤類、歯磨きの類いで、マイクロビーズが使用されている商品は、一切使っていない。

ならば、自分は海洋へのマイクロプラスチック流出に加担していないと、安心できるのかといえば。
実は、そうではないのである。

アクリルやポリエチレン等の合成繊維製の衣料を洗濯すると、マイクロプラスチックが流れ出してしまう。海洋中に存在するマイクロプラスチックの35%が、合成繊維の洗濯に由来するものだという、研究すらあるという。

“35% of microplastics released into the world’s oceans are from synthetic textiles”
13 Sep 2018, Institution of Mechanical Engineers. Press Office

https://www.imeche.org/news/news-article/35-of-microplastics-released-into-the-world-s-oceans-are-from-synthetic-textiles

私が着ている衣服は、天然繊維のものが多い。だが、ブラウスとかタイツ・パンスト等は、どうしても合成繊維製になってしまう。近年は、特にリーズナブルな衣類では、天然繊維100%のものはかなり減っている感がある。

洗濯から発生してしまうマイクロプラスチックを減らすには、どうしたらよいのか。

EMILY CHAN「洗濯時にマイクロプラスチック放出を防ぐ、6つの方法。」『VOGUE』 ウェブサイト
https://www.vogue.co.jp/change/article/this-weeks-sustainable-tips-microplastics-laundrry
等を見た結果、幾つかのコツがあるとわかった。

1. 低温の水で洗う
2. 洗濯機の設定を時短コースにする
3. デリケート洗いコースを避ける
4. 水は少な目にして、不要な摩擦を避ける
5. まとめ洗いをする
6. マイクロプラスチックをキャッチするフィルターや洗濯ネットを使う

番外 a.新品ではないものを洗うようにする=ひとつの衣類を長く使用する
   b.衣類等は、天然繊維100%のもの、天然繊維の割合が高いものを購入する


1.から5.に関しては、もう既に実践していた。
洗濯には水しか使っていないし、洗濯機の使用は必要最小限。水も少なく、洗濯物はギッチギチである。さらに、洗濯をする頻度は1、2週間に1回。マイクロプラスチックの流出リスクは、かなり下がる。
加えて。私はひとつの衣服を何十年でも、可能な限り着続ける。高校時代に着ていた服でも、まだ現役のものすらある(体型が、全く変わっていないのである)。そして、既に記したように、意識して天然素材の衣類を着用している。

そうした意味では、我が家の洗濯によるマイクロプラスチック流出量は、かなり少ない方だとは思うのだが。
ダメ押しのために、「マイクロプラスチックをキャッチする洗濯ネット」というものを購入してみた。

サンテラボオリジナル ランドリーウォッシュバッグ
https://item.rakuten.co.jp/aimere/s0730001/

「流れ出るマイクロプラスチックを80%以上削減」という宣伝文句が、どこまで本当かはわからないが。まぁ、気分的なものである。
この洗濯ネット自体、ナイロン製なんですけど、それはどうなるの?と、思いきや。
一応、「その素材は撚り合わせた糸ではなく、棒状のナイロンを織りあげたもの。……毛羽立ちがなく、繊維がちぎれにくいので、自身からのマイクロプラスチック発生も防ぎます」との、説明があった。

どのみち、何十年も使ってきた洗濯ネットが破損して、新品を買おうと思っていたところなので、ちょうどよかった。
普通の洗濯ネットよりは、かなり値段が張るが、その辺で売られている洗濯ネットでは、自身からもマイクロプラスチックが出てしまう。
そう考えて、この洗濯ネットを購入したのである。

いわゆるSDGsのために、一般庶民が日常生活のなかでできることは、数多い。
いくらアンダークラスで、稼得収入が心もとなくても、地球環境と人類の未来のために、多少の出費を惜しんではいられないのである。



このロゴについては、こちら
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テーマ : ロハス&エコロジーライフ
ジャンル : ライフ

Tag : アンダークラス  環境 

C

omment


私も資源ごみは分別して出していたのですが、洗顔料なんかにも含まれているのですね。直接体に擦り込むものだから、使われてないのだと思っておりました。

Plastics smartに関しては、以前の記事で紹介されておりましたが、今回はより環境に配慮するやり方が紹介されており勉強になりました。
サンテラボオリジナル ランドリーウォッシュバッグを使っても、出来ることはわずかだとWebサイトで紹介されておりましたが、こうした技術がもっと一般化してほしいという気持ちがあります。
誰もが使いやすいデザインを目指すユニバーサルデザインのように、誰が使っても環境に配慮できる社会を目指せないのかなって思ったりします。

八手3 URL | 2022/04/24 09:35 [ 編集 ]

Re: 八手3さん
> 洗顔料なんかにも含まれているのですね。直接体に擦り込むものだから、使われてないのだと思っておりました。

スクラブ入りの洗顔料とか、ご存じありませんでした?
さすがにこれは、男の方には無縁のものでしたか。

こういったものに関しては、さすがに日本でも、規制がなされ始めています。
環境省が一昨年行った調査では、マイクロプラスチックビーズが入っている製品はなくなった、ということですけど。

「洗い流しのスクラブ製品に含まれるマイクロプラスチックビーズの使用状況の確認結果について」
https://www.env.go.jp/press/109544.html

全ての製品を調べたわけではありませんから。どこまで信じてよいのやら。
結局は、個々人で成分表示を確認して、怪しいものは買わない・使わないという対応をするしかないでしょうね。

それでも、洗顔料等に使用されているマイクロビーズに関する政府の対応。この国としては、割と迅速だったと感心しています。

こんな風に、少しずつでも、世の中は良い方に変わってきているのだと思いたいです。

ハナさん* URL | 2022/04/24 14:09 [ 編集 ]


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rackback

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プロフィール

ハナさん*

Author:ハナさん*
2019.5.26付けで、Yahoo!ブログから移行してきました。
上記日付より前の記事は、Yahoo!ブログで書かれたものです。

移行から2年経過したのを機に、ブログタイトルを変更いたしました。
あわせて、紹介文も更新。

*代用ゲストブックあり
「カテゴリ」からどうぞ

〔ブログ紹介文〕
誰もが、たやすく発信者となれるネット時代。

文章で社会改革ができると思い込んでいたのは、若さゆえの過ちにすぎない。
けれど。
それでもまだ私は、文章を公表することは、無意味ではないと信じたい。

私がここに記すのは、単なるつぶやきの類いではない。
社会に向かって訴えたいこと、公表する意味があると思えることのみだ。
若い頃のように気負い込んで、大声で叫ぶことはできないけれど。

病気ではなく、障害でもなくても。諸々と生きづらい、おひとりさま介護の日々においても、光を求めて!

〔自己紹介〕
高校1年で発症した神経症性障害(身体表現性障害[身体症状症]その他)を、40年近くかけて乗り越える。
校正者として、非正規雇用勤続30年。数年前から校閲の仕事も行う。

1990年代、森田療法の研究で学士号取得後、カール・ロジャーズの直弟子が講師であるカウンセラー養成講座で単位取得。
地元の民間心理相談機関でセラピストのインターンとなり、各種心理療法を学修するが、自分は援助職には向いていないことを痛感。

アニメーションの研究で修士号取得。
博士課程・単位取得満期退学。
現在、博士論文のテーマを再検討中。専門は、巨大ロボットものの予定。

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