02.13
母の義歯が見つかった件:アンダークラス短歌
昨年9月に詠ったアンダークラス短歌
二月[ふたつき]の稼ぎと同じ母の義歯捨ててなかったあったうれしい
*昨年の春に、「大金と我[われ]の苦労が泡と消ゆ認知症ゆえそれもやむなし」と詠った。
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-493.html
その、紛失した母の義歯が、ふとしたことから発見された。母がある場所に仕舞い込んでいたことが判明したのである。
一番大きな可能性として推測されたように、可燃ゴミに紛れているのに気づかず、捨ててしまったわけではなかったということだ。
私の、およそ2カ月分の手取り収入とほぼ同額の、最高品質の義歯。それを、私がゴミ袋の中身を確認しなかったことにより、捨ててしまったのかもしれない。その思いは、私を苛み続けていた。
母が可燃ゴミとしてまとめた袋の中身を、チェックして分別し直すことを止める。袋の中を確認することなく、そのまま指定袋に入れてゴミとして出す。家のゴミ屋敷化から脱するため、行動パターンを、そのように変えた直後に生じたトラブルだった。
そんなことがあってからは、また、大事なものをゴミとして出してしまうのではないかと、ゴミ出しに恐怖が伴った。
だが、見つからなかった義歯は、ゴミと一緒に捨ててしまったわけではなかったのだ!
私のせいで、何十万円もかけて作った義歯を、なくしてしまったのではない。私の責任で、大金が泡と消えてしまったわけではなかったのだ。
だから私はこれからも、母がまとめたゴミ袋の中身を確認して分別し直すこともなく、そのままジャンジャン捨てて構わないのだ。
そうわかったら、思わず、こんな破調の歌を詠んでしまったのである。
それが、昨年の9月の話。なぜ、それを今頃になって記事にするのか。それは、私にとって本ブログがどのような存在であるかに由来している。
その時は、書く必要を認めなかった。だが、やはり、書いておきたいと思うに至った。そういうことである。
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