40年近くかけて神経症性障害を乗り越えたものの、母親の介護で大変な日々の思いを発信しています。アニメの研究による博士号取得は、しばらくお休み。

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アラ還処女は、そんなにあり得ないものなのか?

今年度はコロナ禍の関係で、例年とは違う病院で、人間ドックを受けることとなった。
その際、併せて受けた子宮がん検診の場において、ちょっと驚く対応に出会った。

子宮がん検診を受けるにあたり、その病院独自の問診票に記入して持参したわけだが、そこには、他の医療機関の問診票にはない質問項目があった。
つまり、男性経験があるか否か。
既婚か未婚かという質問は、どこの医療機関の問診票にもあったが、こういう質問があるのは、ここの問診票が初めてだった。

で、私はごく普通に、「経験なし」の方に丸をつけて提出したわけだが。
検診の直前、看護師さんが問診票を持ってやって来て、私に問い質した。
「『経験なし』に丸がついていますけど。若い時とかにも、ないんですか?」と。

要は、「60歳近くにもなって、男性経験が全くないなんて、あり得ない。丸のつけ間違えじゃないんですか?」と、言いたかったわけだ。
そんなことを言われても、本当に一切、全くないのだから。まっさらの「おぼこ」さんなのだから、仕方がないではないか。
顔の前で手を振りながら、「いえいえ、全然ありません」と答えた。

現実問題として、男性経験がないと、最小のものを使用しても、検査器具が中に入らなかったりするので(どこの中に? その辺りは、察してください。おぼこだと、開いていないのですよ)。経験の有無を問診票の質問項目とするのは、合理的なことではあるのだが。

今まで、この歳で男性経験がないと口にして、そのことの真偽を疑われたことはなかった。なので、ちょっとビックリしたわけだ。
えっ? 60歳近くにもなって、処女でいることって、そんなに稀な、あり得ないと思えるようなことだったのか、と。

この国の、最新の生涯未婚率(今後は、50歳時未婚率)は、女性が14.06%(2015年国勢調査に基づき算出)である。
とはいえ、未婚だからといって、性交渉の経験がないというわけではないだろう。「婚前交渉は絶対にダメ」などという性道徳は、前世紀の遺物であろうから。
さすがに、生涯処女率などというものの統計は、存在しないだろうと思いつつ、一応は調べてみた。すると、それに近いものは存在した。
国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)
https://www.ipss.go.jp/site-ad/index_Japanese/shussho-index.html
の中に、40歳未満の未婚女性の、男性経験の有無に関する調査項目があった。

そうしたものを基にして推定すると、50歳時未婚女性の30%程度が、男性経験なしということになる。
すると日本には、50代後半で男性経験のない女性が、16万人程度はいる計算になるのだが(50代後半の女性数が、400万人弱として計算)。

これって、そんなに少ない数だろうか? あり得ないと思う程に、レアなことだろうか?
件の看護師(と、検診担当の婦人科医?)の認識が、世間一般の認識から、ややズレていたということもあるかもしれないが。
はたして、世間一般の認識は、どちらなのだろうか?

女が、好きこのんで一生独身で過ごすということは、ひとつの生き方として、それなりに世間に受け入れられてきているとは思うが(だがそれでも、「生まない女性」に対するバッシングは存在する)。
たとえ結婚はしないにしても、それなりに異性とよろしくやるのが普通、というのが世間一般の認識なのだろうか。

世の中は、信教上の理由で「生涯純潔」を貫き通す人もいるであろうに。
そういった、宗教的な理由、いわゆる禁欲を己に課するということではなくても。
そういうことは一切したくない、「そんなことをするくらいなら、それこそ死んだ方がマシだ」というくらい、性交渉というものを嫌悪する人間だって、この世には存在するのである。

なんというか。やはり、この国はいわゆる多様性という点において、まだまだなのかもなぁと、思わされる一件であった。


※そして私は、その後、この件とも関係して、自身に関する重大な事実を知ることになる。それはまた、次の記事で。

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2019.5.26付けで、Yahoo!ブログから移行してきました。
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あわせて、紹介文も更新。

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〔ブログ紹介文〕
誰もが、たやすく発信者となれるネット時代。

文章で社会改革ができると思い込んでいたのは、若さゆえの過ちにすぎない。
けれど。
それでもまだ私は、文章を公表することは、無意味ではないと信じたい。

私がここに記すのは、単なるつぶやきの類いではない。
社会に向かって訴えたいこと、公表する意味があると思えることのみだ。
若い頃のように気負い込んで、大声で叫ぶことはできないけれど。

病気ではなく、障害でもなくても。諸々と生きづらい、おひとりさま介護の日々においても、光を求めて!

〔自己紹介〕
高校1年で発症した神経症性障害(身体表現性障害[身体症状症]その他)を、40年近くかけて乗り越える。
校正者として、非正規雇用勤続30年。数年前から校閲の仕事も行う。

1990年代、森田療法の研究で学士号取得後、カール・ロジャーズの直弟子が講師であるカウンセラー養成講座で単位取得。
地元の民間心理相談機関でセラピストのインターンとなり、各種心理療法を学修するが、自分は援助職には向いていないことを痛感。

アニメーションの研究で修士号取得。
博士課程・単位取得満期退学。
現在、博士論文のテーマを再検討中。専門は、巨大ロボットものの予定。

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