40年近くかけて神経症性障害を乗り越えたものの、母親の介護で大変な日々の思いを発信しています。アニメの研究による博士号取得は、しばらくお休み。

Prev  «  [ 2023/11 ]   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  » Next
最新の記事(全記事表示付き) *frame*
フリーエリア2
最近のコメント(コンパクト)
データ取得中...
カテゴリ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク
月別アーカイブ

アンダークラス短歌:熟練の仕事の甲斐は多々あれど……



熟練の仕事の甲斐は多々あれど手取り十万やはり悲しき


*数年前から勤務先で任されている、能力的に私にしかこなせない校閲の仕事。そのやり甲斐と興味深さ・楽しさは、とてつもなく大きい。それは確かだ。

 →我にしかできない仕事もつことは……
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-457.html

 上の歌を詠った頃から、受注する仕事も何件か増えた。丁寧でよい仕事をしてきたことが、対外的にも、評価されはじめているのかもしれない。

 だが、それでもやはり。
 給与の月々の手取り金額が十数万円であり、5月などの休日が多い月には、手取りがヒトケタ(万円)になる恐れもあるというのは、悲しいことではないだろうか。

 あれだけがんばったのに。己のもつ知識と注意力、集中力を総動員して働いたのに。神経をすり減らして、身を粉にして働いたのに。勤続30年になるのに。非正規ゆえに、たったこれだけの稼ぎにしかならないとは。

 そしてさらに、そういった不満を口にしてしまえば。
「たとえ非正規でも、働けているだけマシではないか。世の中には、精神疾患の状態が悪くて、働きに出ることすらできずに困窮している人も、たくさんいる。
 不満ばかりの人生はつまらない。自分の恵まれている部分に目を向けて、不満などは言うな」
などと、説教される始末である。

 正社員と勤務時間がほとんど同じで、職務内容もほぼ同じ。むしろ、一部の正社員以上に熟練度を要し、責任の重い仕事をしている。
 にもかかわらず、非正規雇用だというだけで、月収や年収に大幅な格差が生じている。
 こういうことを、差別というのだが。こうした、不合理な格差はおかしいと、声を上げているのだが。

 こういった非正規雇用、アンダークラスの心の叫びを、当人の心の持ち方のレベルで批判して、説教されてしまうなど。この上もなく、不条理なことである。

関連記事

テーマ : 格差社会
ジャンル : 政治・経済

Tag : 校閲  非正規  精神疾患  アンダークラス 

C

omment


>不満ばかりの人生はつまらない。自分の恵まれている部分に目を向けて、不満などは言うな」

こうした反応、貧困だとTVで紹介された少女が画面に映った品を「検証」されて、本当の貧困ではないと叩かれたことがあったり、正社員だけど手取り14万という記事が出た際、改善しようという意見ばかりではなく、自分よりも恵まれている的な反応が見られたのを思い出しました。

『新・日本の階級社会』で資本家、新中間層など収入が安定してそうな人ほど自己責任論に肯定的だと紹介されていたのを連想するのですが、そうした人たちばかりではなく、収入が低い人であっても、社会の閉塞感をどうしようもないと感じているから目先のことで争ってしまうのだと思います。

だからこそ、努力されており、誇りも持っておられる方が、現状に満足していないことを表明するのは大切なことですよね。

八手3 URL | 2021/12/03 22:29 [ 編集 ]

Re: 八手3さん
> >不満ばかりの人生はつまらない。自分の恵まれている部分に目を向けて、不満などは言うな」
>
> こうした反応、……を思い出しました。

この、通りすがりの説教好き氏の言説は、それらとは、ちょっと違う観点からのものなのですよね。

それは、ご自身のブログの返コメであげられていた、草薙素子のセリフともつながるのですが。
この問題について語り出すと、コメント欄では収まりきれないような長文になってしまいそうなので。
いつかどこかで、場をあらためていたしましょう。


『新・日本の階級社会』という本は、掲載されていた統計結果についてはともかく、著者の考察については、あまり真に受けない方がよいと思いますよ。

ハナさん* URL | 2022/01/10 23:19 [ 編集 ]


T

rackback

この記事のトラックバックURL

https://flowerhill873.blog.fc2.com/tb.php/514-63745e58


プロフィール

ハナさん*

Author:ハナさん*
2019.5.26付けで、Yahoo!ブログから移行してきました。
上記日付より前の記事は、Yahoo!ブログで書かれたものです。

移行から2年経過したのを機に、ブログタイトルを変更いたしました。
あわせて、紹介文も更新。

*代用ゲストブックあり
「カテゴリ」からどうぞ

〔ブログ紹介文〕
誰もが、たやすく発信者となれるネット時代。

文章で社会改革ができると思い込んでいたのは、若さゆえの過ちにすぎない。
けれど。
それでもまだ私は、文章を公表することは、無意味ではないと信じたい。

私がここに記すのは、単なるつぶやきの類いではない。
社会に向かって訴えたいこと、公表する意味があると思えることのみだ。
若い頃のように気負い込んで、大声で叫ぶことはできないけれど。

病気ではなく、障害でもなくても。諸々と生きづらい、おひとりさま介護の日々においても、光を求めて!

〔自己紹介〕
高校1年で発症した神経症性障害(身体表現性障害[身体症状症]その他)を、40年近くかけて乗り越える。
校正者として、非正規雇用勤続30年。数年前から校閲の仕事も行う。

1990年代、森田療法の研究で学士号取得後、カール・ロジャーズの直弟子が講師であるカウンセラー養成講座で単位取得。
地元の民間心理相談機関でセラピストのインターンとなり、各種心理療法を学修するが、自分は援助職には向いていないことを痛感。

アニメーションの研究で修士号取得。
博士課程・単位取得満期退学。
現在、博士論文のテーマを再検討中。専門は、巨大ロボットものの予定。

アクセスカウンター
フリーエリア
最新記事
Tree-Comment
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR