40年近くかけて神経症性障害を乗り越えたものの、母親の介護で大変な日々の思いを発信しています。アニメの研究による博士号取得は、しばらくお休み。

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アンダークラス短歌:自らの身体の不調いつまでも……



自らの身体の不調いつまでもとらわれる人見るは苦しき



*私自身は、
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-512.html
で詠ったように、身体症状へのとらわれを脱し、身体の不調を気にしないで、放っておくことができるようになった。

 だが、ネット上で見かけるある方は、いつまで経っても(西洋身体医学では説明のつかない、自律神経系の機能障害に由来する)身体の不調に、とらわれ続けている。

 口では、「受け入れるしかない」とか、「共存していくしかない」と言っているけれど。そうなれるような行動をしていないのだから、そうなれるはずがない。
 来る日も来る日も、「身体のどこに、どんな症状が生じた」とか、「あの症状の経過はこれこれだ」とか、「こんな治療をしてみたら、どうしたこうした」………そんなことばかりを書き記している。
 それではいつまで経っても、身体の不調と共存できるようにはならないであろうに。

 ただ単に、身体症状が生じているというだけでなく、いわゆる予期不安が強かったり、症状へのとらわれが強く、精神交互作用も認められる。
 そしてさらに、症状があったままでも、我慢して、前向きに生活しようとして、実際にそうできている。これはもう、森田療法の適応ど真ん中の状態である。

 気にするまいとすればするほど、かえって気になってしまう。受け入れようとすればするほど……。開き直ろうとすればするほど……。
 画一的なアドバイスに従い、○○になろうとすればするほど、逆になってしまい、どうしてもそうなれない。

 そういう困った状況から脱するには、森田療法的なアプローチが最適なのだが。
 たとえ一時はどれほど辛くても、森田の治療実践を続けることで、そうした自縄自縛から抜け出せるわけなのだが。

 けれど。その方は、私ごときの助言など、聞く耳を持っていないようだった。
 だから、「もう二度と、アドバイスめいたことは書き込みません」という記述を最後に、コメントすることは止めた。もう二度と、よけいなお節介はするまいと決めた。

 ゆえに。たとえどれほど歯がゆく思っても。あれでは逆効果で、症状へのとらわれが強まるばかりだと思っても。私には何もできない。というか、言えない。

 「こうすればいいのに」ということがわかっているのに、それを伝えられず、ただ見ているしかないのは、苦しくて仕方がないことだ。

 この歌の最後、最初は「見るに耐えなし」にしようかと思った。次に、「見るは悲しき」か、とも思った。だが、むしろ「苦しい」のだと思い直し、この形に落ち着いた。

 今はもう、その方のところに行くことも、ほとんどなくなってしまった。
 何らかの縁で、その方が森田療法的なアプローチを知ることができるようにと、ただ祈るだけである。

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テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

Tag : 森田療法  身体症状 

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プロフィール

ハナさん*

Author:ハナさん*
2019.5.26付けで、Yahoo!ブログから移行してきました。
上記日付より前の記事は、Yahoo!ブログで書かれたものです。

移行から2年経過したのを機に、ブログタイトルを変更いたしました。
あわせて、紹介文も更新。

*代用ゲストブックあり
「カテゴリ」からどうぞ

〔ブログ紹介文〕
誰もが、たやすく発信者となれるネット時代。

文章で社会改革ができると思い込んでいたのは、若さゆえの過ちにすぎない。
けれど。
それでもまだ私は、文章を公表することは、無意味ではないと信じたい。

私がここに記すのは、単なるつぶやきの類いではない。
社会に向かって訴えたいこと、公表する意味があると思えることのみだ。
若い頃のように気負い込んで、大声で叫ぶことはできないけれど。

病気ではなく、障害でもなくても。諸々と生きづらい、おひとりさま介護の日々においても、光を求めて!

〔自己紹介〕
高校1年で発症した神経症性障害(身体表現性障害[身体症状症]その他)を、40年近くかけて乗り越える。
校正者として、非正規雇用勤続30年。数年前から校閲の仕事も行う。

1990年代、森田療法の研究で学士号取得後、カール・ロジャーズの直弟子が講師であるカウンセラー養成講座で単位取得。
地元の民間心理相談機関でセラピストのインターンとなり、各種心理療法を学修するが、自分は援助職には向いていないことを痛感。

アニメーションの研究で修士号取得。
博士課程・単位取得満期退学。
現在、博士論文のテーマを再検討中。専門は、巨大ロボットものの予定。

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