40年近くかけて神経症性障害を乗り越えたものの、母親の介護で大変な日々の思いを発信しています。アニメの研究による博士号取得は、しばらくお休み。

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アンダークラス短歌:体調は天気と同じものなれば……


体調は天気と同じものなればただ共にある森田修めり



*もう何年も前から、どれほど体調が悪くとも、それが病的異常ではない限り、そのままに放置するという形で、共存することができるようになってきていた。
 自律神経系の不調に由来する身体の不調は、そうやって放置していれば、いつの間にか自然に流れ去ってゆく。
 天気と同じで、どんなに荒れ狂っても、嵐はそのうちに去り、また晴れる。晴れたり曇ったり、大嵐になったり。天気はそうやって、自然のままに動いてゆく。慌てず騒がず、はからわず、ただそのままにしていればいいのだ。

 季節の変わり目とか、仕事が忙しくて疲れがたまったり、睡眠不足の時などは、様々な自律神経系の不調が生じる。だが、それにとらわれなければ、「症状」として固着することはないのだ。

 こうしたあり方が身についたのは、長年、森田療法の自学自修をしてきた成果である。
 そのことについては、森田療法の専門家(森田療法学会認定心理療法士)のお墨付きも得ることができた。
 「受け入れた」とか「共存している」とか、口では言っているけれど、実際は身体症状を異物視して、「これさえなければ」と、何とかして症状を除去しようとしている……などというわけでは、ないのだと。私は本当に、身体の不調を受け入れ、それと共存できているのだと。

 だから私は、森田療法を体得し、身体症状を乗り越えたと言って、構わないのだろうと思う。


アンダークラスという語の定義については、
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-503.html
の、下部を参照願います。

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テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

Tag : 森田療法  身体症状  アンダークラス 

C

omment


創作物の世界では、禅の修行によって精神的な超人だったり、自分の超常的な力をコントロールするキャラクターが出てきますが、そんなことを感じる記事でした。

心配なのは、
>季節の変わり目とか、仕事が忙しくて疲れが溜まったり、睡眠不足の時などは、様々な自律神経系の不調が生じる。
の件でしょうが、そうしたことすらも嵐が過ぎ去るのを待つように対処されているのですね。

それは、森田療法を勉強されたこともそうですが、いろんなことを経験したり、考えたりしたことに裏打ちされているように感じます。
私も失敗ばかりですが、最近になって失敗した後の恥ずかしさは長くは続かないので、ピークを過ぎてからリカバリーに動いた方が良いと思えるようになりました。だから、とても参考になる記事でありました。

八手3 URL | 2021/11/24 10:45 [ 編集 ]

Re: 八手3さん
> 創作物の世界では、禅の修行によって

フィクションにおける修行の結果はともかくとしても。現実における禅についてならば。
「森田療法の教えは、禅的な悟りに通じる」ということは、よく言われます。

https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-214.html
とか、
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-215.html
の記事でふれた、「心は万境に随って転ず……」をはじめ、多くの禅語が、森田療法を語る際に使用されています。

学士論文を森田療法について書いた際などに、森田療法と禅の思想との関連性については、かなり調べました。その際にわかったのですが、いわゆる平常心とか、「明鏡止水」とかいったこと、世間一般ではかなり誤解されているのですよね。
ちょっと調べてみればわかることなので、どのように誤解されているのかは、記しませんが。


> 心配なのは、
> >……様々な自律神経系の不調が生じる。
> の件

ということですが。心配だというのは、
「そういった身体の不調は、起きるべきではないものであるのに。生じてはならないものであるのに。生じてしまうことが、時々はあるようなので心配だ」
というようなことでしょうか。

私は、そういう考え方自体を卒業しました。だから、身体の不調と、共存できるようになったのですよね。
体調は、それこそ自然現象だから、天気とかと同じで、よくない時もあって当然なんです。
自律神経系の不調から生じる、ちょっとした身体の不調は、自然に起こるものなのです。あってはならない異常ではないのです。
一年中、快晴であってくれ……なんて。虫のいい、あり得ない話でしょう? 晴れる日もあれば、曇る日もあるのが当然です。
(厳密には自然現象と違って)ある程度は自分でコントロールできる部分もあるけれど。基本的には、どうにもならないものとして、共存してゆくしかない。

そして、体調のあり方というか健康状態には、個人差というものが、どうしても存在します。
そしてその個人差には、いわゆる生活習慣というものも、ある程度は関係するけれど。
実に多くの部分が、遺伝子によって決められてしまっているということが、最近の研究でわかってきました。
自律神経系が過敏な体質というものは、現実問題として、存在するのです。そのように生まれついてしまったのなら、それはもう、仕方がないではありませんか。
(そして例えば、八手3さんのように、出産時にああいうことが起こって、こうなってしまったのであれば、それもまた、仕方のないことです。)

いわゆる身体が弱いというか、虚弱体質だとか、体力がないとか、そういうことです。
もっと若ければ、体質改善とか、そういうこともできますけどね。今となっては、このような自分のままで、やっていくしかないということです。

ハナさん* URL | 2021/11/28 18:26 [ 編集 ]


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プロフィール

ハナさん*

Author:ハナさん*
2019.5.26付けで、Yahoo!ブログから移行してきました。
上記日付より前の記事は、Yahoo!ブログで書かれたものです。

移行から2年経過したのを機に、ブログタイトルを変更いたしました。
あわせて、紹介文も更新。

*代用ゲストブックあり
「カテゴリ」からどうぞ

〔ブログ紹介文〕
誰もが、たやすく発信者となれるネット時代。

文章で社会改革ができると思い込んでいたのは、若さゆえの過ちにすぎない。
けれど。
それでもまだ私は、文章を公表することは、無意味ではないと信じたい。

私がここに記すのは、単なるつぶやきの類いではない。
社会に向かって訴えたいこと、公表する意味があると思えることのみだ。
若い頃のように気負い込んで、大声で叫ぶことはできないけれど。

病気ではなく、障害でもなくても。諸々と生きづらい、おひとりさま介護の日々においても、光を求めて!

〔自己紹介〕
高校1年で発症した神経症性障害(身体表現性障害[身体症状症]その他)を、40年近くかけて乗り越える。
校正者として、非正規雇用勤続30年。数年前から校閲の仕事も行う。

1990年代、森田療法の研究で学士号取得後、カール・ロジャーズの直弟子が講師であるカウンセラー養成講座で単位取得。
地元の民間心理相談機関でセラピストのインターンとなり、各種心理療法を学修するが、自分は援助職には向いていないことを痛感。

アニメーションの研究で修士号取得。
博士課程・単位取得満期退学。
現在、博士論文のテーマを再検討中。専門は、巨大ロボットものの予定。

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