40年近くかけて神経症性障害を乗り越えたものの、母親の介護で大変な日々の思いを発信しています。アニメの研究による博士号取得は、しばらくお休み。

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インターネットを活用した自殺防止活動の、研究成果が公表されました

私は2017年から、NPO団体・OVA〔オーヴァ〕の活動を継続的に支援(寄付)している。

「助けを求められない若者」に支援の手を差し伸べる団体があった!
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-63.html
「助けを求められない若者を支援する団体」への継続寄付手続き完了!
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-64.html
「一緒に誰もが安心して『助けて』と言える社会づくりをしませんか」という団体があります
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-276.html
必要な時に、必要な支援が、必要な人に届くことの重要さ
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-277.html

この団体が行っている、インターネット・ゲートキーパー活動(検索連動型広告を活用した自殺予防のためのゲートキーパー活動)に関する研究が、アジアヒューマンサービス学会の学会誌・Asian Journal of Human Servicesに掲載された。

実際の自殺予防、相談・啓発活動と並行して、こういった研究・発表を行うのは、とても時間とエネルギーを要することであると思う。

実際、OVAからのメルマガには、「こういった研究や論文発表までに年単位の時間を費やすことも多く、多くのリソースがかかります」*という、代表者氏の言がある。
だが同時に、こういった研究・発表は、「日々の実践をふりかえり、自分たちの相談活動をよりよいものにしていくために必要なものだ」*ともいう。
さらにまた、「インターネット相談に関する知見は世界的にも十分とは言えないので、インターネット相談に関しての知見を実践と研究から見出し、発表することに意義があると考えており、引き続き研究・発表を行っていきます」*ということである。

論文のデータはこちら。
Takahashi A, Sueki H, Ito J.(2021) Rapid e-mail response to first-contact e-mails increases consultation continuation rates for suicide prevention. Asian
Journal of Human Services, 20, 19-33.

こちらから、アクセスできる。
https://ova-japan.us12.list-manage.com/track/click?u=9b4f75c092873cc7ee845983e&id=a4f3b90444&e=82b1c577b4

英語論文というのはハードルが高いが、世界を相手にして活動していくためには、必要なことなのだと思う。


さらにもう1つ。
インターネット・ゲートキーパーの相談者の、「自殺念慮や抑うつ・不安感の強さの変化について検討した論文」も、公開されている。

「メール相談開始時点と相談開始後約1か月後の時点でアンケートを行い、自殺念慮や抑うつ・不安感の強さを計測したところ、相談開始後約1か月の時点で統計的に有意に自殺念慮と抑うつ・不安感が減少してい」*たというものである。

「本論文はプレプリントであり、著者ら以外の専門家からの科学的検討(査読)を受けている最中ですが、コロナ禍におけるオンラインでの対人支援は、現状の社会における重要なテーマであるため、速報性を重視するため公開することにいたしました」*ということである。

日本語版プレスリリース(PDF注意)
https://ova-japan.us12.list-manage.com/track/click?u=9b4f75c092873cc7ee845983e&id=609cb4c128&e=82b1c577b4

この研究は3月11日に、PsyArXivでプレプリントとして公開されている。

論文名:The effects of the online gatekeeping using search-based advertising on users’ suicidal ideation
(邦題:検索連動型広告を用いたオンライン・ゲートキーパー活動が利用者の自殺念慮に与える効果)
https://psyarxiv.com/u4wnz/

私自身、英語論文はかなりハードルが高く、日本語版プレスリリースくらいしか読みこなせないのであるが。
自分の支援している団体が、こうやって成果を出してくれているのを見ると、やや安心できる部分がある。

今はただお金を託すそれだけが
          私にできる人助けかな
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-222.html

この状況は、現在でも変わっていないので。

………………………………………………
* OVA代表メルマガより

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テーマ : メンタルヘルス
ジャンル : 心と身体

Tag : NPO  支援 

C

omment

読者へのお願い
このブログを定期的に訪れてくださっている方で、この論文を読みこなせるだけの英語力をお持ちなのは……あの方ぐらいか。
あの先生は、来てくださっているのかな?

通りすがりの方でも。
この英語論文を読みこなせる方、要旨だけでも教えていただけたら幸いです。

ハナさん* URL | 2021/06/12 16:36 [ 編集 ]

こんにちは😃
わかるところだけの概略です😅専門外なので、いろいろ修飾がかかってるところとか間違ってるかもしれません😱興味深い研究で勉強になりました🤔↓


コミュニティーを基盤とした統合ケアにおける、ケアの必要な高齢者のための栄養改善療法と関連した試行の構造

準構造化インタビュー方式を採用、12人のプロフェッショナルへ

統合ケアに関わっているプロフェッショナルは全員栄養状態と環境要因の関係と栄養状態と心身機能の関係に気づいていた。

その一方で彼らは栄養状態の改善を行う上で他のプロフェッショナルと協力することに困難を感じるたり、栄養教育の不足など、多様な困難に直面していた。

今回の結果から、統合ケアにおける栄養状態を改善するには専門や機関を超えたインタープロフェッショナル教育とインタープロフェッショナルワークの機会の必要性が示唆された。

小林彩子(旧姓:菊田) URL | 2021/06/14 22:24 [ 編集 ]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

| 2021/06/17 18:46 [ 編集 ]

Re: こんにちは😃
わざわざ、ありがとうございました。
実を言うと、やっていただけるのではないかと、内心、アテにしておりました。
ですが。

> コミュニティーを基盤とした統合ケアにおける、ケアの必要な高齢者のための栄養改善療法と関連した試行の構造

これは、Takahashi A, Sueki H, Ito J の、
Rapid e-mail response to first-contact e-mails increases consultation continuation rates for suicide prevention
の訳ではありませんよね。

その雑誌、Asian Journal of Human Services の、最初に載っている論文の訳だと思われます。当該論文は、その次に掲載されているものです。
論文の内容が、OVAの活動、インターネットを活用した自殺予防活動とは全く異なるのに、変だとは思われなかったのでしょうか?

下の非公開コメントで、要旨の訳を教えてくれた方は。
やはり最初は、その1番目の論文を訳しはじめてしまったそうですが、内容が違うから変だと思い、この論文ではないと気づくことができました。
そして、内容から、2番目の論文がそうだと知ることができましたよ。

どうしようかと迷いましたが、やはり、「訳す論文をお間違えです」ということを、お伝えしておきます。
内容が違うので変だと思い、訳す論文を間違えているということに気づくことがない。そういうことに思い至ることがない。
そういう方であったのか……と思いました。

ハナさん* URL | 2021/07/25 17:40 [ 編集 ]

Re: 非公開コメントさん
恐らく、私以上に、英語や学術論文とは無縁な生活をしていらっしゃるのでしょうに。
きっと、ものスゴい手間がかかったことと思います。本当に、ありがとうございました。
とても参考になりました。

アテにしていた方が、…………であったので、これはもうダメかと、あきらめかけていました。
地獄で仏とは、このことです。

論文自体は、割と常識的に予想される範囲内の結論でしたが。
こういった当たり前のことであっても、きちんとまとめて明確にしておくということが、学術的な研究の第一歩であるわけなのです。

ハナさん* URL | 2021/07/25 19:17 [ 編集 ]


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rackback

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プロフィール

ハナさん*

Author:ハナさん*
2019.5.26付けで、Yahoo!ブログから移行してきました。
上記日付より前の記事は、Yahoo!ブログで書かれたものです。

移行から2年経過したのを機に、ブログタイトルを変更いたしました。
あわせて、紹介文も更新。

*代用ゲストブックあり
「カテゴリ」からどうぞ

〔ブログ紹介文〕
誰もが、たやすく発信者となれるネット時代。

文章で社会改革ができると思い込んでいたのは、若さゆえの過ちにすぎない。
けれど。
それでもまだ私は、文章を公表することは、無意味ではないと信じたい。

私がここに記すのは、単なるつぶやきの類いではない。
社会に向かって訴えたいこと、公表する意味があると思えることのみだ。
若い頃のように気負い込んで、大声で叫ぶことはできないけれど。

病気ではなく、障害でもなくても。諸々と生きづらい、おひとりさま介護の日々においても、光を求めて!

〔自己紹介〕
高校1年で発症した神経症性障害(身体表現性障害[身体症状症]その他)を、40年近くかけて乗り越える。
校正者として、非正規雇用勤続30年。数年前から校閲の仕事も行う。

1990年代、森田療法の研究で学士号取得後、カール・ロジャーズの直弟子が講師であるカウンセラー養成講座で単位取得。
地元の民間心理相談機関でセラピストのインターンとなり、各種心理療法を学修するが、自分は援助職には向いていないことを痛感。

アニメーションの研究で修士号取得。
博士課程・単位取得満期退学。
現在、博士論文のテーマを再検討中。専門は、巨大ロボットものの予定。

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