04.11
側溝の縁に健気に咲く、スミレの花に励まされた件
先週の火曜日、通勤途上でふと、注意を下の方に向けたら。
アスファルトで舗装された道路の隅、側溝の縁のところに、スミレの花が、列になって咲いているのに気づいた。
道路の隅とU字溝の縁の間、アスファルトとコンクリートの境目の、わずかな隙間の土の部分に根づいたスミレが、花を咲かせていたのである。
こんなところで花を咲かせるなんて、健気なものだなぁと、ついつい感心してしまった。
そして、こんな可憐な草花も、偶然芽を出してしまった場所で、懸命に、精いっぱい咲いているのだから、自分も、置かれた場所で咲く結果となっている校閲の仕事
「置かれた場所で咲いてしまった」
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-107.html
をがんばろうと、あらためて思った。
植物は別に、「こんな所、自分のいるべき場所ではない」などと思い、自分の在る場所に不満など抱かないだろう。ただ無心に、芽を出してしまった場所で伸び、花を咲かせているだけだ。
別に、健気にがんばっているわけでも、現状にグチグチと不満を述べたてず、懸命に咲いているわけでもないだろう。
ただ単に、そこに、あるがままに在るだけであろう。
それを見ている私が、健気に咲いているとか、懸命にがんばっているという意味を、勝手に読み込んでいるにすぎない。
それでもやはり私は、この側溝の縁に咲く、スミレの花に励まされた。
私にとってはそれもまた、紛れもない事実なのである。
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