03.20
病病介護短歌:卒寿越えまだまだ生きるわが母の……
※母の90歳の誕生日に詠める(今日のことではない)
卒寿越えまだまだ生きるわが母の
命の終わり知る由もなし
母が、無事に卒寿を迎えた。
とりあえず今は、胃悪性リンパ腫再発の兆しはない。立ち歩きがかなり不自由であることと、認知症がかなり進んできたことを除けば、健康と言っても差し支えない状態である。
やっとの思いで、歯科医院に連れてゆき、自費治療をしたら、好きなもの(ばかり)を好きなだけモリモリと食べて、いっこうに痩せる気配もない。
何らかのアクシデントが生じない限りは、このまま何年も、今の状態が続くのだろう。
人に与えられた、いわゆる天寿が何年であるのか、それは人には知る由もない。
その時が来るまでは、現在の病病介護がずっと続く、いつ終わるのかは、わかるはずもないということである。
別に、早く自由になりたいから早く旅立てとばかり、思っているわけではない。
むしろ、長生きしてほしいという思いの方が、強いのではないかとも思う。
→「新・病病介護短歌9:早く逝け 長生きしてね つぶやける……」
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-219.html
それでもやはり。この先、例えば10年も、多くのことが制限されてしまう病病介護の日々が続くのかと思うと、勘弁してほしいという気持ちも、どうしても生じてしまう。
こればかりは、どうしようもないことである。
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