10.25
病病介護短歌:世の中の介護の基準充たせない……
世の中の介護の基準充たせない
それがわが家の現実と知れ
*母を医者に連れてゆくにあたり、何カ月かぶりにシャワー浴をさせようと、午後中がんばったが、どうしても同意してはもらえず、清拭のみで済ませることとなってしまった。
母は、まだ寝たきりというわけではなく、座位は保て、這って歩くこともできる。物につかまれば立ち上がれるし、数メートル程度なら歩くこともできる。
この程度の身体状況であれば、一定期間ごとに入浴させるか、せめてシャワー浴をさせるというのが、世間一般の介護というものの常識というか、最低限の基準だと思う。
少なくとも介護施設で、入所者を何カ月も入浴させないということになったら、それはもう、虐待とすら言われてしまいかねないだろう。
けれど。やはりもう、下半身の痺れと痛みが悪化してきた現在の状態では、わが家で母に入浴をさせるのは無理なようである。とにかく、本人が拒否するのだから、同意して浴室まで来てくれないのであるから、どうしようもない。
そして、デイサービスの利用も、断固として拒絶するのであるから。
母にまともな入浴をさせることは、もう、あきらめた。本人が、それでよいと言い張るように、清拭でお茶を濁すしかない。
たとえ、常識的な介護のあり方とは異なってしまったとしても、これがどうしようもない現実であるならば、受け入れて、あきらめるしかないではないか。
どんなにがんばって説得しても、それこそ泣いて頼んでも、頑として聞き入れないのであるから。私には、もう無理だ。
わが家における介護のあり方が、介護のあるべき基準に達していないからといって、私が責められてしまったとしても、それはもう、仕方がない。
そのように、思い切ることにした。
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