10.25
病病介護短歌:どれほどに関係冷えた親子でも……
どれほどに関係冷えた親子でも
呻きておれば憐れもよおす
*昨日の土曜日、そしてその前の土曜日も。
母が、肩や足が「痛い、痛い」と、ヒーヒー呻いていれば、さすがに放っておくわけにはゆかない。
「……しなければならない」ではなく、やはりかわいそうに感じて、さすってみたり、(私が飲んでいる市販の)鎮痛薬を飲ませたりしてみたくなるわけだ。
どうやら、孟子の性善説にいう惻隠の情というやつが、私にもあったらしい。
どれだけ複雑な思いを抱いている相手であっても、痛みに呻吟しているのを見て、「いい気味だ」とは思わない。何とかしてあげたいと思う。
何のかんのいいながら、それでも、私たちは親子だったということなのだろうか。
母の肩の痛みや、下半身の痺れと痛みは、もうこれ以上は治療のしようがない、どうにもならないものであるから。
何らかの事情で痛みがひどくなろうと、マッサージとか痛み止めとかの、対症療法でやり過ごすしかないわけなのだが。
ある理由から、訪問リハビリを止めてしまったことも、事態を悪化させたのだが。
認知症の母は、どんなに説明しても、その理屈がわからない。
今回のことを奇貨として、母を医者に連れてゆくことができれば、鎮痛薬を処方してもらうこともできるだろう。定期的に通院・外出することになれば、それが一番のリハビリになる。
寝たきりになられては、介護の負担が重くなりすぎて、私が困るから。
これから何年かは、正念場になるのかもしれない。
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