40年近くかけて神経症性障害を乗り越えたものの、母親の介護で大変な日々の思いを発信しています。アニメの研究による博士号取得は、しばらくお休み。

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「柱」といっても『鬼滅の刃』ではなく、印刷用語です

校正校閲の仕事では、毎日のように「柱」という語を使用している。



まつやま書房「本の各部名称」
http://matsuyama-syobou.com/jihi/j3b.htm

に図示されているように、印刷・出版用語で柱とは、版面外にある見出しのことをいう。
「柱が正しく入っているか(第2章なのに、第1章の見出しが入っていたりしないか、等々)」は、校正校閲の際、確認すべきポイントのひとつである。

世間一般で柱といえば、だいたい、以下のようなことを指すだろう。

**********
1 地面・礎石・土台の上に垂直に立て、屋根・梁 (はり) ・床など上部の荷重を支える材。

2 縦に長く1の形状をしたもの。「火の柱が立つ」「水柱」

3 グループの中心となる人。頼りとなる者。「一家の柱」「チームの柱」

4 物事全体の中心となるもの。「賃上げを柱に要求を決定する」

5 書物の欄外にある見出し。

goo国語辞書「柱」の項より
https://dictionary.goo.ne.jp/word/柱_%28はしら%29/
*************

このように、一般向けの辞書でも、印刷用語としての柱の意味は掲載されている。

だがやはり。
マンガ&アニメの『鬼滅の刃』が、これだけ話題となり、地元紙でも昨日・今日と、昨日公開された劇場版の人気ぶりが取り上げられ、「社会現象」と呼んでも構わないほどのムーブメントとなっている今となっては。
「柱」というと、別の意味─『鬼滅の刃』において、この語はある特別の地位・役職(の人々)を指すものとなっている。上記の辞書的な意味の「3」から発展したものであろう─を思い浮かべずにはいられない。
『鬼滅』の用語としてであると、上の辞書引用にある文例の「水柱」も、全く別の意味、ある特定の人物を指す言葉になってしまう。

そんなこんなで、ここしばらくは。
仕事で「柱」という語を使う度に、何となくニヤニヤとしてしまっていたのである。

ついでにいうと、『鬼滅』では、敵のランクとして「上弦・下弦」というものが出てくるのだが。
最近の仕事で、統計学関係の書籍の校正をしていて、「上限・下限」という語を目にした際、『鬼滅』の「上弦・下弦」を思い出して、笑ってしまった。

私自身は、この作品にそれほどはまっているわけではない。
だが、こんなことを考えて楽しんでしまう程度には、無視できない存在になっている、ということである。

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テーマ : 鬼滅の刃
ジャンル : アニメ・コミック

Tag : アニメ  校閲  校正 

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プロフィール

ハナさん*

Author:ハナさん*
2019.5.26付けで、Yahoo!ブログから移行してきました。
上記日付より前の記事は、Yahoo!ブログで書かれたものです。

移行から2年経過したのを機に、ブログタイトルを変更いたしました。
あわせて、紹介文も更新。

*代用ゲストブックあり
「カテゴリ」からどうぞ

〔ブログ紹介文〕
誰もが、たやすく発信者となれるネット時代。

文章で社会改革ができると思い込んでいたのは、若さゆえの過ちにすぎない。
けれど。
それでもまだ私は、文章を公表することは、無意味ではないと信じたい。

私がここに記すのは、単なるつぶやきの類いではない。
社会に向かって訴えたいこと、公表する意味があると思えることのみだ。
若い頃のように気負い込んで、大声で叫ぶことはできないけれど。

病気ではなく、障害でもなくても。諸々と生きづらい、おひとりさま介護の日々においても、光を求めて!

〔自己紹介〕
高校1年で発症した神経症性障害(身体表現性障害[身体症状症]その他)を、40年近くかけて乗り越える。
校正者として、非正規雇用勤続30年。数年前から校閲の仕事も行う。

1990年代、森田療法の研究で学士号取得後、カール・ロジャーズの直弟子が講師であるカウンセラー養成講座で単位取得。
地元の民間心理相談機関でセラピストのインターンとなり、各種心理療法を学修するが、自分は援助職には向いていないことを痛感。

アニメーションの研究で修士号取得。
博士課程・単位取得満期退学。
現在、博士論文のテーマを再検討中。専門は、巨大ロボットものの予定。

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