10.04
心に響いた方は、支援をお願いします
先日、「大阪大学から、感謝状をもらってしまった」(https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-430.html)等の記事で触れた、大阪大学のクラウドファンディングで、新たなプロジェクトがスタートしている。
「大阪大学×READYFOR」
「新型コロナ:入院中の赤ちゃんと24時間会えるシステム構築を!」
https://readyfor.jp/projects/handai-kodomo
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大阪大学医学部附属病院では、コロナ禍による厳しい面会制限によって、生まれてから一度も赤ちゃんに会うことのできないご両親のために、また家族と僅かな時間しか会えない小児病棟入院中のお子さんのために、24時間、どこからでもオンライン面会ができるシステムを構築することを目指し……クラウドファンディングを9月14日(月)から開始します。
第一目標「生まれてきた赤ちゃんの映像と声を届けるシステムの構築」
生まれてきた赤ちゃんに会うことのできないお父さん・お母さん、ごきょうだいのために、24時間、赤ちゃんの映像と声を届けるシステムの構築を行います。……(必要金額1,000万円)
第二目標「長期入院中の小児患者と家族をつなげるシステムへの発展」
小児医療センターに入院中のこどもたちを自宅の家族とつなげ、いつでも会話ができるシステムへの発展を目指します。……(必要金額2,000万円)
第三目標「成人のコロナ感染症患者への応用」
成人のコロナ感染症患者への応用へと進みます。最近、認知症を患った高齢の患者さんが、面会制限により症状が悪化し、配偶者の顔すら思い出せなくなったという悲しい報道が見られます。(必要金額3,000万)
http://www.med.osaka-u.ac.jp/archives/23258
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私個人は、このプロジェクトには、全く心が動かなかった。
赤ちゃんとか子どもといったものには、これっぽちもポジティブな感情を抱けず、自分がそんなものを持つくらいなら、死んだ方がマシだと感じてしまうほどであるから。
また、自分が虚弱児施設に入所していた際、家族に会いたいなどとは、全く思いもしなかったのであるから。
「面会制限のため、わが子に、家族に会えなくて辛い」などというのは、全くよその世界の話としか思えなかったのである。
だが、校閲の仕事の必要性から、このプロジェクトの説明文を読んで、少し考えが変わった。
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赤ちゃんは、ご両親に抱っこされ、ご兄弟に笑顔を向けられることで、たいせつな家族の1人となっていきます。また赤ちゃんを抱っこすることで、ご両親の中に豊かな愛情が湧き出してきます。
家族みんながNICUに集まり、赤ちゃんといっしょに過ごしていただくことで……豊かな愛着形成の場ができあがる……
出生後早期は母子の愛着形成を促すとても大切な時期です。
私たちは、出産後まもないあるお母さんにせめて赤ちゃんの姿を感じていただこうと、カメラに収めた映像を見ていただきました。
新型コロナウイルス感染症を疑われ、ずっとNICUの赤ちゃんに会えずにいたこのお母さんに、
「ああ、自分は本当にこの子を産んだんだな、と初めて実感することができました」
と心から喜んでいただくことができました。
https://readyfor.jp/projects/handai-kodomo
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このコロナ禍での面会制限は、愛着形成を阻害し、愛着障害を生む危険性がある。そう思ったら、無視するわけにはいかないと思えたのである。
また、小児医療センターに入院中の子どもに関しても、同様である。
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小児医療センターに入院中の子どもたちは、……週末に家族が会いに来てくれることを大きな楽しみにして待っています。私たちもできるだけ家族といっしょに過ごしていただこうと努力しています。家族と会うことで気持ちが落ち着き、病気と向き合う心が養われるからです。
本来、おうちで目いっぱいの愛情を注がれているはずの子どもたちにとって、家族と会える時間は大切な治療法のひとつなのです。
https://readyfor.jp/projects/handai-kodomo
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まともな家族関係を持てている子どもにとっては、家族との面会というのは、とても大事なことであるのだと。
とはいえ私自身は、このプロジェクトのために身銭を切ろうとは思わない。このプロジェクトの重要性を、頭でしか理解できないからだ。
前回のフェイスシールドのプロジェクトや、NPO法人・OVAの活動
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-category-19.html
のように、「これは!」と、心に響かないからだ。
それでも。このプロジェクトの趣旨に賛同できる方、共感できる方には、支援を促してみたい。
そう思ったので、こうして記事にしてみる次第である。
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