09.23
ヤマゴボウを食べようとしたら、毒があるとわかった件
家の周り(庭や花壇、元家庭菜園)に生えていた「○○を食してみた」シリーズ。今度は、ヤマゴボウを食してみようと思った。
春に草取りをしていた時、元家庭菜園の隅にヤマゴボウが生えているのを見つけた。いずれは食してみるつもりで、抜いてしまわず、そのままにしておいたのである。
そのヤマゴボウ。ふと気がついたら、2メートルくらいにまで育ってしまっていた。
もはや野草というよりは、低木である。
さて、これは、どこをどうやって食べればよいだろうかと、あらためて考えてみた。
ヤマ・ゴボウというからには、根を食べるのだっただろうか。葉も、食べれば食べられるのか。紫色に熟した実も、ブルーベリーのようであるが、食べられたのだろうか。
しかし!
食べ方をネットで調べてみて、愕然とした。
このヤマゴボウは、食べられないのである。根も葉も実も全て、毒があるから、食べてはならないのだ!
さらに言うと、茎が赤くて、果実がこのように垂れ下がって実るのは、ヤマゴボウではなく、ヨウシュヤマゴボウであった。
ワインのような「洋酒」ではなく、「洋種」ヤマゴボウなのだそうだ(ヤマゴボウは、もっと小ぶりで茎は緑。果実は直立して実り、下垂しないのだという)。
キチンと調べずに食したら、エライことになるところだった。ヤレヤレ。
だが世の中には、「ヤマゴボウ」の味噌漬けなどが出回っている。スーパーでも、ヤマゴボウの加工品は普通に売られている。あれは、いったい何なのだろうか?
調べてみると、世間一般に「ヤマゴボウ」として食されているものは、キク科アザミ属の、モリアザミの根なのだという。
このモリアザミ。写真を見たところ、見た目は普通のアザミによく似ている。ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属のヤマゴボウや、ヨウシュヤマゴボウとは、似ても似つかない。
何とも、紛らわしい話である。
と、いうわけで。今回は、「○○を食してみた」ではなく、「○○は、食せないとわかった」という話である。
同時に 「○○だと思っていたものが、実は**であるとわかった」という話でもあるのだ。
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