05.10
「ほめてほしい」のは、私だけの病理ではなかった件
本日1つ目の記事
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-387.html
で、以前アップした記事に肯定的なリアクションを得られなかったことで、くさってしまい、ゴミ屋敷脱出作戦がストップしてしまった、という醜態をさらした。
だが、こうした「些細なことでも、ほめてほしい」「自分を肯定的に評価してもらいたい」(≒そうしてもらわないと、自分を維持できない)といった病理は、現代社会においては、それほど珍しくないようだ。
4月半ば、ポイント稼ぎのために、あるサイトのネットニュースをチェックしていて、こんな見出しが目に入った。
「出勤してえらい!」―――。
出勤することが偉いって、何だろうかと思い、本文ページにアクセスしてみたら、それは以下の記事だった。
「『コウペンちゃん』ほめてほしい現代人に刺さる
自分を肯定してもらいたいから、圧倒的共感」
(2020/04/17 5:15、田邉 佳介、東洋経済オンライン)
https://toyokeizai.net/articles/-/343758?display=b
「出勤してえらい!」など、「日々のささいなことを応援し、肯定してくれるキャラクター」である、コウテイペンギンのコウペンちゃんが、人気を集めているのだという。
記事には、このようにある。
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るるてあ(引用者注:このキャラクターの作者)さんには「大人になるとほめてもらうことがなくなる。大人として結果を出すのは当たり前と言われるが、当たり前のことをこなしていくのはすごいこと、プラスのこと」という思いがある。ささいなことに気づかせてくれるメッセージが、多くの人々の心に深く刺さり、ヒットにつながっているようだ。
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そういえば私も、社会復帰訓練を始めたばかりの頃は、毎日々々、どんなに苦しくても出勤して、一日働き続けるという、ただそれだけのことを、社会人なら誰もが普通にやっている、当然のことを、ほめてほしくて仕方がなかった。身体症状の苦痛に耐えて働いている自分を、いたわってほしくてたまらなかった。
そんな記憶があるからこそ、この見出しに引っかかり、この記事を見つけるに至ったのだろう。
(念のために補足。今現在は、勤務に関しては、ほめてほしいとかいたわってほしいという思いは、微塵もない。当たり前のことを、当たり前にこなしているだけなのだから、ほめてもらうも何もあったものではない、と感じている。)
現代社会には、日々の些細なことをほめてほしいと感じる、満たされない人が少なくないらしい。通常の人間関係では、そうした思いが満たされないから、こうしたキャラクターに、ふと、頼ってしまう。このニュースは、そんなことを再認識させてくれた。
前回の記事で、ほめてほしい私に言及したことにより、このニュースのことをあらためて思い出した。ゆえに、ここで紹介してみた次第である。
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