40年近くかけて神経症性障害を乗り越えたものの、母親の介護で大変な日々の思いを発信しています。アニメの研究による博士号取得は、しばらくお休み。

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「ほめてほしい」のは、私だけの病理ではなかった件

本日1つ目の記事
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-387.html
で、以前アップした記事に肯定的なリアクションを得られなかったことで、くさってしまい、ゴミ屋敷脱出作戦がストップしてしまった、という醜態をさらした。

だが、こうした「些細なことでも、ほめてほしい」「自分を肯定的に評価してもらいたい」(≒そうしてもらわないと、自分を維持できない)といった病理は、現代社会においては、それほど珍しくないようだ。

4月半ば、ポイント稼ぎのために、あるサイトのネットニュースをチェックしていて、こんな見出しが目に入った。

  「出勤してえらい!」―――。

出勤することが偉いって、何だろうかと思い、本文ページにアクセスしてみたら、それは以下の記事だった。

「『コウペンちゃん』ほめてほしい現代人に刺さる
自分を肯定してもらいたいから、圧倒的共感」
(2020/04/17 5:15、田邉 佳介、東洋経済オンライン)
https://toyokeizai.net/articles/-/343758?display=b

「出勤してえらい!」など、「日々のささいなことを応援し、肯定してくれるキャラクター」である、コウテイペンギンのコウペンちゃんが、人気を集めているのだという。

記事には、このようにある。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
るるてあ(引用者注:このキャラクターの作者)さんには「大人になるとほめてもらうことがなくなる。大人として結果を出すのは当たり前と言われるが、当たり前のことをこなしていくのはすごいこと、プラスのこと」という思いがある。ささいなことに気づかせてくれるメッセージが、多くの人々のに深く刺さり、ヒットにつながっているようだ。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

そういえば私も、社会復帰訓練を始めたばかりの頃は、毎日々々、どんなに苦しくても出勤して、一日働き続けるという、ただそれだけのことを、社会人なら誰もが普通にやっている、当然のことを、ほめてほしくて仕方がなかった。身体症状の苦痛に耐えて働いている自分を、いたわってほしくてたまらなかった。
そんな記憶があるからこそ、この見出しに引っかかり、この記事を見つけるに至ったのだろう。
(念のために補足。今現在は、勤務に関しては、ほめてほしいとかいたわってほしいという思いは、微塵もない。当たり前のことを、当たり前にこなしているだけなのだから、ほめてもらうも何もあったものではない、と感じている。)

現代社会には、日々の些細なことをほめてほしいと感じる、満たされない人が少なくないらしい。通常の人間関係では、そうした思いが満たされないから、こうしたキャラクターに、ふと、頼ってしまう。このニュースは、そんなことを再認識させてくれた。

前回の記事で、ほめてほしい私に言及したことにより、このニュースのことをあらためて思い出した。ゆえに、ここで紹介してみた次第である。

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テーマ : 不安定な心
ジャンル : 心と身体

Tag : ゴミ屋敷   

C

omment


花壇に割いたマーガレットの記事も素晴らしかったのですが、この記事を気分が落ち込んでいるときに読んだですが、ハナさんが私のブログにしてくださったコメントと合わせてすごく癒されましたね。

私も最近出勤するのがちょっと辛かったので、以前ハナさんが感じていたという気持ちがわかるかもと思いました。(ハナさんは責任のある仕事をしているでしょうし、完全にわかるといは言ってはいけない気がしました)

にしても、コウペンちゃんのことはドラえもんてんとう虫コミック16巻の「パパもあまえんぼ」というエピソードの「おとなって、かわいそうだね。」
「自分より大きなものがいないもの。よりかかってあまえたり、しかってくれる人がいないんだもの。」
というセリフを思い出してしまいました。

それにしてもハナさんいろいろ頑張っておりますが、無理しないでくださいね。

八手3 URL | 2020/05/18 08:52 [ 編集 ]

Re: 八手3さん
コメント、ありがとうございました。

> 私のブログにしてくださったコメントと合わせてすごく癒されましたね。

そうやって、少しでもお役に立てたことを知ると、とてもうれしいです。
私はどうしても、自分のためということを第一にして、ブログを書いてゆくことができないので。
何かしら、読者のため、世の中のためになれた(と思えた)時にはじめて、書いてよかったと感じるのです。書くことそれ自体に、あまり意義を見出せないのは、不幸なことかもしれませんが。

> ……完全にわかるといは言ってはいけない気がしました

世の中には、すぐにわかっ(たつもりになっ)てしまう人が、多すぎる気がします。まともな治療者ほど、すぐにはわからない、もっとじっくりと話を聴かなければわからない、と思うものなのですが……。
そうした意味で、こう言ってくださる方というのは、とても貴重だと感じられます。
あと、私の「辛い」というのは、身体症状による身体の苦痛が辛い、ということなので。普通に言う、出勤するのが辛いというものとは、方向性が異なるかもしれません。

『ドラえもん』のセリフに関して、出典を明記していただいたのは、私がそういうことを知りたがる人間だとおわかりだからなのかな、と思いました。

> 無理しないでくださいね。

ありがとうございます。
どこからが無理で、どこまでが無理ではないのか。それがなかなか判断できないので、難しいところです。

ハナさん* URL | 2020/05/19 22:18 [ 編集 ]


T

rackback

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プロフィール

ハナさん*

Author:ハナさん*
2019.5.26付けで、Yahoo!ブログから移行してきました。
上記日付より前の記事は、Yahoo!ブログで書かれたものです。

移行から2年経過したのを機に、ブログタイトルを変更いたしました。
あわせて、紹介文も更新。

*代用ゲストブックあり
「カテゴリ」からどうぞ

〔ブログ紹介文〕
誰もが、たやすく発信者となれるネット時代。

文章で社会改革ができると思い込んでいたのは、若さゆえの過ちにすぎない。
けれど。
それでもまだ私は、文章を公表することは、無意味ではないと信じたい。

私がここに記すのは、単なるつぶやきの類いではない。
社会に向かって訴えたいこと、公表する意味があると思えることのみだ。
若い頃のように気負い込んで、大声で叫ぶことはできないけれど。

病気ではなく、障害でもなくても。諸々と生きづらい、おひとりさま介護の日々においても、光を求めて!

〔自己紹介〕
高校1年で発症した神経症性障害(身体表現性障害[身体症状症]その他)を、40年近くかけて乗り越える。
校正者として、非正規雇用勤続30年。数年前から校閲の仕事も行う。

1990年代、森田療法の研究で学士号取得後、カール・ロジャーズの直弟子が講師であるカウンセラー養成講座で単位取得。
地元の民間心理相談機関でセラピストのインターンとなり、各種心理療法を学修するが、自分は援助職には向いていないことを痛感。

アニメーションの研究で修士号取得。
博士課程・単位取得満期退学。
現在、博士論文のテーマを再検討中。専門は、巨大ロボットものの予定。

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