40年近くかけて神経症性障害を乗り越えたものの、母親の介護で大変な日々の思いを発信しています。アニメの研究による博士号取得は、しばらくお休み。

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同窓生の著書に掲載されていた富野監督インタビューが、物足りなかった件

過去の記事
「博士課程の同級生が、色々な意味で有名人になっていた件」
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-325.html
で語った博士課程の同級生が、『時代劇入門』(角川新書)という本を出したという。
https://honto.jp/netstore/pd-book_30185674.html

ブロ友の一人に、記事のコメント欄で教えてもらったラジオ番組
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-356.html
を聴いて、その本の巻末には、特別インタビュー「富野由悠季監督が語るチャンバラ演出の極意」が掲載されていることを知った。
そのインタビューは、しょっぱなから、いわゆるトミノ節が全開であり、ファンなら必見であるということだった。

そういうことならばと、その本をネット書店で購入した。
実際に手に取ってみた第一印象は、「分厚い!」であった。368ページは、新書としては、かなり厚い方だ。そのうち、お目当ての富野監督インタビューは、正味22ページ。「特別インタビュー」と銘打った割には、少なすぎると感じた。

インタビューの内容自体は、確かにトミノ節全開であり、中味も濃くて興味深い。だがそうであればこそ、ページ数が少なくて、もったいないと思ってしまうのだ。
「『時代劇入門』刊行記念 春日太一×藤津亮太トークイベント」
https://m.youtube.com/watch?v=1WL6CKg1JKo
での話によれば、やはり、かなりカットしてあるらしい。
本の全体のバランスであるとか、内容の整合性─脱線的な話を、長々と載せるわけにはゆかない─の面から、割愛せざるを得なかったというのも、わからない話ではない。

だが、それでもやはり、私は、この本の富野監督インタビューは、ページが少なすぎて物足りない、期待外れだったと言いたい。
それ以外の、本筋の「時代劇入門」の部分も、有意義であったから、新刊を定価で購入して損した、とは思わない。時代劇と巨大ロボットもののアニメには、様々な近縁性があるため、私自身の研究の上でも、この本は貴重である。

だがそれでも、いや、そうであればこそ、私が物足りなさを感じていることは、否定できないのである。

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テーマ : この本買いました
ジャンル : 本・雑誌

Tag : アニメ  巨大ロボット  ネット 

C

omment


私のブログで感想を書いた時、ほめる意見を多く書きましたが、それはどちらかというと、私の記事でも紹介していた、昨年7月のアフター6ジャンクションにゲスト来た時の特集と合わせたときの評価であり、物足りないと意見はもっともだと感じます。
はっきり言って7月の特集の時の方が本中になかったライディーンのゴッドゴーガンに言及するなど富野作品の殺陣の考察としては深かったですが、富野監督のインタビュー良かったですよね。

でも、アフター6ジャンクションゲストに来た時、富野監督は時代劇がお好きな人と仰っており、そこの部分が抜け落ちていたのはちょっと残念でしたね。

また、この記事で書かれてある頂いた藤津亮太さんとの対談動画も見たのですが、特に剣劇とはラブシーンであるとしたところのBL例えがすごく興味深くて、観て良かったと思いました。
富野さんも演劇的戦闘シーンは互いの感情を示すことが出来みたいなことをインタビューでおしゃっておりましたが、富野作品完全に把握してないものの、剣劇シーンが多いと以前から感じており、それがどうしてだったのか、なぜそのシーンに心をつかまれるのかわかったような気がしましたね。

トギエモン URL | 2020/04/17 20:24 [ 編集 ]

Re: トギエモンさん
コメント、ありがとうございます。
じっくりと、記す内容を練っていただいたのですね。うれしいです。

> 物足りないと意見はもっともだと感じます。
> はっきり言って7月の特集の時の方が本中になかったライディーンのゴッドゴーガンに言及するなど富野作品の殺陣の考察としては深かった……

賛同いただき、ありがとうございます。
そんなことにも、触れられていたのですか!
これはもう、春日さんに『時代劇入門』の第2弾として、時代劇と巨大ロボットものについての本を、書いてもらうしかないですね。

この本に載っている富野監督のインタビューは、アニメに興味のない読者にとっては、余計なものなのかもしれません。ですから、あまり長くしないでおくのが無難だったとは思うのですが。
やはりアニメファン、富野作品のファンとしては、もう少し収録してほしかったですね。

例えば勝間田具治は、時代劇の助監督出身であるため、その演出が、時代劇の観点から語られることがあります。『グレンダイザー』や『ダンガードA』の殺陣についてなどですね。
けれど、富野作品を時代劇の視点から論じた研究は、少なくとも私の記憶にはありません。
研究の視点、切り口って、意外なところにあるものなのですね。

ハナさん* URL | 2020/04/18 00:55 [ 編集 ]


T

rackback

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プロフィール

ハナさん*

Author:ハナさん*
2019.5.26付けで、Yahoo!ブログから移行してきました。
上記日付より前の記事は、Yahoo!ブログで書かれたものです。

移行から2年経過したのを機に、ブログタイトルを変更いたしました。
あわせて、紹介文も更新。

*代用ゲストブックあり
「カテゴリ」からどうぞ

〔ブログ紹介文〕
誰もが、たやすく発信者となれるネット時代。

文章で社会改革ができると思い込んでいたのは、若さゆえの過ちにすぎない。
けれど。
それでもまだ私は、文章を公表することは、無意味ではないと信じたい。

私がここに記すのは、単なるつぶやきの類いではない。
社会に向かって訴えたいこと、公表する意味があると思えることのみだ。
若い頃のように気負い込んで、大声で叫ぶことはできないけれど。

病気ではなく、障害でもなくても。諸々と生きづらい、おひとりさま介護の日々においても、光を求めて!

〔自己紹介〕
高校1年で発症した神経症性障害(身体表現性障害[身体症状症]その他)を、40年近くかけて乗り越える。
校正者として、非正規雇用勤続30年。数年前から校閲の仕事も行う。

1990年代、森田療法の研究で学士号取得後、カール・ロジャーズの直弟子が講師であるカウンセラー養成講座で単位取得。
地元の民間心理相談機関でセラピストのインターンとなり、各種心理療法を学修するが、自分は援助職には向いていないことを痛感。

アニメーションの研究で修士号取得。
博士課程・単位取得満期退学。
現在、博士論文のテーマを再検討中。専門は、巨大ロボットものの予定。

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