40年近くかけて神経症性障害を乗り越えたものの、母親の介護で大変な日々の思いを発信しています。アニメの研究による博士号取得は、しばらくお休み。

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バンドデシネ版の『キャプテンハーロック』が、なかなか侮れない件

秋田書店が開設したウェブコミック配信サイト「マンガクロス」において、昨年の6月から、バンドデシネ(フランス語圏のマンガ形式)版の『キャプテンハーロック』が、随時、配信されている(現在、Vol.12まで公開。次回更新は1月7日)。

『キャプテンハーロック~アルカディアの記憶~』
松本零士/ジェローム・アルキエ
https://mangacross.jp/comics/Harlock/1

サイトでの作品説明は、以下のとおり。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
世界的な人気を誇るキャプテンハーロックの世界をフランスの漫画手法であるバンドデシネで美しくも鮮やかに描写する!
フランスの実力派が描く新たなる「ハーロック」の物語!!

堕落した地球を乗っ取ろうと宇宙より飛来する女王ラフレシアが率いるマゾーン艦隊。
一方、地球では太古の昔に飛来していた原生マゾーンが目を覚まし災いをもたらし始めていた…。
宇宙海賊キャプテンハーロックはアルカディア号の乗組員と共に戦いを挑むのだった!
https://mangacross.jp/comics/Harlock/1より)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

この説明を読むと、オリジナルのマンガ版(1977~1979年)やテレビアニメ版(1978~1979年)と同じく、マゾーンとの戦いを描いたものであって、嶋星光壱の作画による『キャプテンハーロック〜次元航海〜』(2014~2019年)同様の、リメイク作品にすぎないようにも思える。

だが実際に読んでみると、多くの新設定・新キャラクターが登場しており、単なるリメイクにはとどまらないものを感じる。
『次元航海』版が、アニメ版の設定・キャラクター・ストーリーを逆輸入したり、他の松本零士作品とクロスオーバーしたりすることによって、旧作とは異なる展開をしたのと同様、このバンドデシネ版も、独自のストーリー展開をしつつある。

そして何より、バンドデシネならではの、オールカラーの美麗な画作り。
とはいえ。
私が有していた、「描き込みがものスゴくて、絵画的な芸術性が高いバンドデシネ」というイメージからすると、割と普通の(日本の)マンガに近い、という印象を受けた。
どうやら、私がバンドデシネに対して持っていたイメージは、古いものであったようだ。

ビジュアル面に優れ、絵画的な芸術性の高い、大人向けのバンドデシネ作品が出版されたのは、1970~1990年代のことだった。「日本におけるBDのイメージは、ずばりこの世代の圧倒的なビジュアル的表現力をもった作品群と言っても過言ではない」(「教えて!BDくん」http://books.shopro.co.jp/bdfile/07bd/ より)という。まさに私が抱いていたイメージも、それであったわけだ。

バンドデシネも、現在はかなり大衆化して、ストーリー重視で娯楽性の高い作品も出ているようだ。この作品も、そうした、バンドデシネの大衆化の流れの中に、位置づけられるのだろう。

まぁ、何にしても、日本発のマンガ作品が、フランス人作家(? 不勉強で、この作家のことは全く知らない)の手で、バンドデシネ化されている。文化交流のひとつのあり方として、なかなか興味深いではないか。
そしてそれ以上に、この作品は、そうした背景を抜きにしてみても、単純におもしろい。よくできている。それが何より、重要なことなのではないかと思う。
かてて加えて、こうしたものが、ネット上で無料で読める。何とも、よい時代になったものだ。

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omment


作者のハーロック愛が入っているのが判りますね~。イメージの中の成長したまゆは『OUT SIDE LEGEND』のナナっぽくも見えました。
タリカが何者か?機械帝国の生き残りか?それともメタノイドと関係するのか?と謎が深まる作風です。
昨年二大大事(原作者一時昏倒、初代ハーロック逝去)というショックがある中、どうなっていくでしょうか。

zaiaios URL | 2020/01/05 08:59 [ 編集 ]

Re: zaiaiosさん
コメント、ありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。

> 作者のハーロック愛が入っているのが判りますね

本当に。
こういったリメイクや他メディア展開は、対象作品に対する作り手の愛の有無によって、成否が分かれますからね。フランスやイタリアには、ハーロックのファンって、多いんですよね。

> タリカが何者か?機械帝国……?それともメタノイド……?

見かけからすると、その辺りが予想されますよね。わざわざメーテルを登場させたことも、『999』の関係者だということを、示唆しているのかもしれません。

> 昨年二大大事(原作者一時昏倒、初代ハーロック逝去)というショックがある中、どうなっていくでしょうか。

松本零士がフランスで(!)倒れたというニュースを見たときには、本当に焦りました。もしものことがあったら、あれやあれやあれの続きは、どうなるのかと。
命に別状はないらしいという報が出た後、続報も見かけませんが、大丈夫なんでしょうかね。心配です。

あと、まゆに関して。大人たちは、よかれと思って、あえて、あのような育て方をしたわけなのですが。
当人の気持ちを考えず、自分たちの身勝手な理想や夢・幻想を押しつけたという面も、確かにあるわけで。その辺りを突いてきたのが、現代風で鋭いなぁとも感じました。

テレビアニメ版は、地球で育てるにしても、預ける先をもう少し考えろよ……な施設でしたし。
アニメ版では、母親はもう亡くなっているから仕方がないとしても(とはいえ、その理由が、育児放棄の後追い自〇?)、クロスオーバーしているマンガ世界だと、母親が「アンタ、子どもを置いて、何やってるのよ?」状態になってしまっている。彼女は、私が一番好きな女性キャラなんですが、この点はいただけない。クロスオーバーの弊害ですかね。
テレビアニメ版『ハーロック』というアナザーワールドでは、まゆという娘がいる、でとどめておけばよかったのに。「このエメラーダというキャラは、実は〇〇のことなんだよね」でやめておけばよかったのに、と思います。

ハナさん* URL | 2020/01/05 14:51 [ 編集 ]


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rackback

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プロフィール

ハナさん*

Author:ハナさん*
2019.5.26付けで、Yahoo!ブログから移行してきました。
上記日付より前の記事は、Yahoo!ブログで書かれたものです。

移行から2年経過したのを機に、ブログタイトルを変更いたしました。
あわせて、紹介文も更新。

*代用ゲストブックあり
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〔ブログ紹介文〕
誰もが、たやすく発信者となれるネット時代。

文章で社会改革ができると思い込んでいたのは、若さゆえの過ちにすぎない。
けれど。
それでもまだ私は、文章を公表することは、無意味ではないと信じたい。

私がここに記すのは、単なるつぶやきの類いではない。
社会に向かって訴えたいこと、公表する意味があると思えることのみだ。
若い頃のように気負い込んで、大声で叫ぶことはできないけれど。

病気ではなく、障害でもなくても。諸々と生きづらい、おひとりさま介護の日々においても、光を求めて!

〔自己紹介〕
高校1年で発症した神経症性障害(身体表現性障害[身体症状症]その他)を、40年近くかけて乗り越える。
校正者として、非正規雇用勤続30年。数年前から校閲の仕事も行う。

1990年代、森田療法の研究で学士号取得後、カール・ロジャーズの直弟子が講師であるカウンセラー養成講座で単位取得。
地元の民間心理相談機関でセラピストのインターンとなり、各種心理療法を学修するが、自分は援助職には向いていないことを痛感。

アニメーションの研究で修士号取得。
博士課程・単位取得満期退学。
現在、博士論文のテーマを再検討中。専門は、巨大ロボットものの予定。

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