40年近くかけて神経症性障害を乗り越えたものの、母親の介護で大変な日々の思いを発信しています。アニメの研究による博士号取得は、しばらくお休み。

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「貨約款的」って、何だろうと思ったら……

校正校閲の仕事をしていると、時々、思わず吹き出してしまうような、とても笑える誤植に出くわすことがある。

たとえば、
「ちょっと笑える誤植─仕事のささやかな楽しみ─」
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-39.html
で紹介した、「特徴」が「禿頭」に化けてしまったケースなどは、その最たるものだ。

単なる変換ミスではなく、入力ミスも合わさってくると、トンでもない誤植が発生してしまう。
間違っているのだろう、ということはわかっても、正しい言葉が何であるのかがわからない。「いったいこれは、本来は何と入力するつもりだったのだろうか?」と、筆者の意図を推測するのが、とても難しい場合もあるのだ。

今日も、教育関係の本の校閲をしていて、とても悩んでしまった。

「……能力の特徴を、貨約款的に測定して……」

という文章があったのだが。

「貨約款的?
何だろう、それは?
そんな言葉があるのか? いや、ないだろう。
何らかの入力ミスに由来する、誤植に違いない」

そう思った。

ある特定の学問に関する論文などでは、「誤植かと思ったら、そのような専門用語が存在していた」ということも、時々ある。
世の中にはまだまだ、自分が知らない言葉がたくさんある。何でもすぐに、誤りだと決めつけることは、厳に慎まねばならない。
「誤植だと思ったら、それは自分が無知なだけであった」というケースも、存在するのであるから。

だが、これは違う。これは、そのようなものではない。教育関係に、こんな専門用語は存在していないはずだ。

そこで、「この文の筆者は、元々は何という語を入力するつもりであったのか?」と、懸命に考えた。

そして、かなりの時間、考え続けた果てに、フッとひらめいた。

「ああ、そうか。『〇〇的』かぁ!」と。

確かにそれなら、入力ミスとしては、あり得ないことではない。
AIも、がんばって文字の区切りを考えて、懸命に変換してくれたのだ。ご苦労なことである。

まだ、筆者の方への確認は済んでいないが、たぶん間違いないだろう。
ものすごく難しいパズルを解いたような、爽快感を感じた。

校閲の仕事には、言語パズルという側面もあったとは。新たな発見である。

「貨約款的」とは、元々は、何と入力するつもりであったのか?
どのような入力ミスから、こんな誤植が発生したのか?

読者の方も、考えてみていただきたい。

答えは、この記事の、ずっと下の方にある。













      



 








 









 

〔答えは、もう少し下です。〕

 




 











 




*答えは「客観的」。
「kyakkannteki」と入力するはずのところを、
「kayakkannteki」と入力してしまうというのは、ありそうなことである。

教育関係の本なのに、何だか経済関係の本のようになってしまったのは、ご愛嬌である。

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テーマ : 漢字
ジャンル : 学問・文化・芸術

Tag : 校正  校閲 

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プロフィール

ハナさん*

Author:ハナさん*
2019.5.26付けで、Yahoo!ブログから移行してきました。
上記日付より前の記事は、Yahoo!ブログで書かれたものです。

移行から2年経過したのを機に、ブログタイトルを変更いたしました。
あわせて、紹介文も更新。

*代用ゲストブックあり
「カテゴリ」からどうぞ

〔ブログ紹介文〕
誰もが、たやすく発信者となれるネット時代。

文章で社会改革ができると思い込んでいたのは、若さゆえの過ちにすぎない。
けれど。
それでもまだ私は、文章を公表することは、無意味ではないと信じたい。

私がここに記すのは、単なるつぶやきの類いではない。
社会に向かって訴えたいこと、公表する意味があると思えることのみだ。
若い頃のように気負い込んで、大声で叫ぶことはできないけれど。

病気ではなく、障害でもなくても。諸々と生きづらい、おひとりさま介護の日々においても、光を求めて!

〔自己紹介〕
高校1年で発症した神経症性障害(身体表現性障害[身体症状症]その他)を、40年近くかけて乗り越える。
校正者として、非正規雇用勤続30年。数年前から校閲の仕事も行う。

1990年代、森田療法の研究で学士号取得後、カール・ロジャーズの直弟子が講師であるカウンセラー養成講座で単位取得。
地元の民間心理相談機関でセラピストのインターンとなり、各種心理療法を学修するが、自分は援助職には向いていないことを痛感。

アニメーションの研究で修士号取得。
博士課程・単位取得満期退学。
現在、博士論文のテーマを再検討中。専門は、巨大ロボットものの予定。

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