11.18
脱プラスチック社会に向けての第一歩か
先日、スーパーの菓子売り場を見ていたら、キットカット(大袋)のパッケージが、紙製になっているのに気づいた。
脱プラスチック社会に向けて、また、思い切った取り組みを始めたなと思い、軽く調べてみた。
すると、ネスレ日本のこの取り組みは、ネット上でも、割と大きく取り上げられていた。
ネスレ日本は、プラスチックごみの課題解決に向けた取り組みとして、キットカットの大袋タイプ5品の外装を、9月下旬出荷分から、全て紙パッケージに切り替えたという。これによって「年間約380トンのプラスチック削減を見込」*んでいるのだそうだ。
現段階では、品質保持面での問題ゆえに、個包装はプラスチックのままである。
だが、「21年には大袋だけでなく、個別の包装もリサイクルしやすい単一素材に切り替えることを目指し、より環境負荷の少ない素材への変更を継続的に検証していく」*のだという。
*沖本啓一「ネスレ日本、キットカット大袋の包装を紙パッケージに 脱プラ促進」サステナブル・ブランド ジャパン 2019.08.01
https://www.sustainablebrands.jp/sp/news/jp/detail/1193350_2135.html
より。
元々、同社は、「2025年までに包装材料を100%リサイクル可能、あるいはリユース可能にするという長期的な目標」を発表していたらしい。
「ネスレ、2025年までに包装材料を100%リサイクル可能、あるいはリユース可能にすることを目指す」
https://www.nestle.co.jp/media/pressreleases/allpressreleases/20180410_corporate
今回の試みは、そのための具体的な第一歩であるようだ。
マイクロプラスチックによる海洋汚染が、深刻な問題になるなど、脱プラスチック社会の必要性は、全地球規模で高まっている。
「やめよう、プラスチック汚染」国際連合広報センター
http://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/28946
そんななか、この一企業の取り組みは、評価されてしかるべきだと思う。
企業にしてみれば、たとえコストは上がってしまっても、環境問題に積極的に取り組んでいる会社だということで、ブランドイメージがアップすれば、それはそれで、得なことであるのかもしれないが。
「『脱プラ』がブランド価値になる。キットカットが紙パッケージに生まれ変わった理由」
https://this.kiji.is/553765463289562209
私のような一消費者にできることは、こうした商品を支持することぐらいだが。
とにかくこの試みは、脱プラスチック社会に向けた、貴重な第一歩であると思う。
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