40年近くかけて神経症性障害を乗り越えたものの、母親の介護で大変な日々の思いを発信しています。アニメの研究による博士号取得は、しばらくお休み。

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母の悪性リンパ腫に再発の兆しなし。けれど……

先日、1年ぶりに、市民病院の消化器内科に母を連れていった。
悪性リンパ腫──正確には、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma: DLBCL)──の経過観察検査を受けさせるためだ。
昨年の夏までは、3カ月ごとに検査をしていた。だが、
「治ったのではなく、再発しても治療不能なので、経過観察終了?」
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-139.html
の記事に書いたように、もはや、再発が認められても治療はできず、自然のままに任せるしかないため、1年ごとの検査となったのである。

検査結果は、以下のとおり。
CTによる画像検査で、再発は認められない。だが、昨年まで認められていたリンパ節の腫れは、未だに残存している。とはいえ、化学療法終了直後に比べると、少しずつ縮小してきてはいる。
血液検査によると、腫瘍マーカーの値は「高め」で安定。よくならない代わり、悪化も認められない。
内視鏡検査は、患者の身体への負担を考慮して、行わないこととなったので、消失した腫瘍部位がどうなっているかは不明。だが、他の検査や自覚・他覚症状がないことから推測して、大きな変化はないであろうということだ。

要するに、再発はしていないが、完全に寛解したとも言えない。「クロではないが、シロとも言えず、グレーのままである」ということだ。
そして、1年後の検査は、してもしなくてもどちらでもよい。本人が不安がるならば、まぁ、検査はするだけしてあげますよ。ということになってしまった。

実際、たとえ再発しても治療はできないのだから、検査をするだけ無駄、ではあるだろう。
母の心身機能が、ここ数年で顕著に低下してきていることに鑑みれば、悪性リンパ腫に殺されるよりも前に、当人の寿命が尽きる可能性は、決して低くはないのだから。

悪性リンパ腫に関しては、そんな状況だ。そして、アルツハイマー型認知症の方は。
家にいる時はともかく、外出時は割とシャンとしている感じで、普通の人には、母が認知症だと気づかれないことも少なくないのだが。
診察の場面では、医師との会話が噛み合わないことなどから、新しい医師でも数回診察すれば、認知機能の低下を、明白に察知されてしまう状態だ。

そしてこの日は。
なぜか急に「昨年、循環器科に検査入院した際(あるいはもっと前に他科に入院した際)、服を1枚忘れてきて、それが今日、〇〇(どこのことを言っているのか理解できない)に飾ってあった」と言い張り、「持って帰らなきゃ」と言い出した。
そして、私がトイレに入っている間に、通りかがった看護師に、そのことを訴えてしまった。
その服を取り戻すまで、帰らないと言うのではないかと心配したが、そのうちに服のことを忘れてしまったようで、スムーズに帰ってくれたので、助かった。
どうも最近は、こうした妄想にとりつかれる時があり、対応に苦慮する。(上で述べた看護師もそうしていたような)教科書的な対応法は知っているが、なかなか、そうはできない。

そしてさらに。
今回の血液検査で、糖尿病の疑いが浮上した。
血糖値とHbA1cの値が、どちらも基準値を越えている。
母を歩行困難にさせている、脊柱管狭窄症の後遺症による足の神経障害には、もしかしたら、糖尿病による神経障害も併存しているかもしれない、というのである。

今まで、高血圧と高脂血症ということで薬を飲んでいたが、血糖値は正常範囲だった。
だがとうとう、血糖値まで……。三重苦となってしまった。

これに関しては、私の責任がかなり大きい。母が好きな甘いお菓子等を、当人が望むままに、好きなだけ与えている……というか、大袋のまま渡して、好きに食べさせている。
いくら「食べ過ぎてはダメだよ」と釘を差していても、もはや自己管理ができる状態ではないことは、わかっているのに。

ただ、今まではむしろ、高齢者のいわゆる「隠れ栄養失調」=アルブミン不足を恐れていた。「食事をちゃんと食べてよ」という方向で、怒ることが多かった。
こうした状態だとわかった以上、これからは、食事内容やおやつの与え方を、変えていくことにしよう。
これ以上ブクブク太られては、介助・介護がますます大変になる。現段階で、母の体重は(私が痩せたこともあり)私の1.5倍ある。この倍数がさらに上がっては、とてもやっていけないだろう。

というわけで。
今回の受診では、悪性リンパ腫の再発の目はなかった。それは、とりあえずめでたい。
だが、他に色々と、母への対し方の変更を迫られることとなったわけである。

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テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

Tag : 悪性リンパ腫  脊柱管狭窄症  認知症  介護 

C

omment

お疲れ様です
色々と大変のようで、ハナさんの頑張りに敬服致します。

katsu0509 URL | 2019/08/25 17:14 [ 編集 ]

Re: お疲れ様です
> katsu0509さん

ありがとうございます。
病院の付き添いって、何だか妙に疲れるんですよね。
母はもう、自分の病気のことは、全く理解できません。どんなに説明しても、無理です。
相当な心配性だから、それならそれで、むしろ助かるところもありますが。
糖尿病気味だから、甘いお菓子を控える……ということも、理解できないでしょうから、いかに私が気をつけるか……ということになります。

ハナさん* URL | 2019/08/25 17:38 [ 編集 ]


病院受診、お疲れ様でした。改善も治療もされないのに行くのって大変ですし気が重くなりますよね。病院受診って予約していてもかなり待たされますし、休みがつぶれて本当にしんどいですよね。
お母さまにお菓子を食べさせてしまうの分かります。私も脳挫傷の後遺症で騒ぎ出す母を鎮めるためにノンカロリーの飴をついつい母にあげてしまっておりました。
介護の最後の方は常時血糖値が悪い状態で、どうすればいいのか悩んでおりましたね。
気楽な言葉はかけれませんが、少しでも休めるよう願っております。

八手3 URL | 2019/08/30 08:51 [ 編集 ]

Re: タイトルなし
> 八手3さん

ありがとうございます。
とりあえず今回の受診は、「もしかしたら再発しているかも……」という不安を潰す、という甲斐はありました。
母自身は、もうすっかり治ったものだと思っていて、気にもしていないのですが、私の方は、やはり心配でしたから。


> お母さまにお菓子を食べさせてしまうの分かります……
> 介護の最後の方は常時血糖値が悪い状態で……

介護をする方としては、「好きなお菓子を与えておけば、色々な意味で楽」なところがあるのでしょう。
でもそれだと、様々な点でしっぺ返しが。
寝たきりなどで動か(け)ないと、甘いお菓子は、たとえ少量でも血糖値に響いてしまいますよね。
ウチは、まだ自力で動けるうちは、どうにか悪化させずにいたいと考えております。

ハナさん* URL | 2019/09/01 16:44 [ 編集 ]


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rackback

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プロフィール

ハナさん*

Author:ハナさん*
2019.5.26付けで、Yahoo!ブログから移行してきました。
上記日付より前の記事は、Yahoo!ブログで書かれたものです。

移行から2年経過したのを機に、ブログタイトルを変更いたしました。
あわせて、紹介文も更新。

*代用ゲストブックあり
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〔ブログ紹介文〕
誰もが、たやすく発信者となれるネット時代。

文章で社会改革ができると思い込んでいたのは、若さゆえの過ちにすぎない。
けれど。
それでもまだ私は、文章を公表することは、無意味ではないと信じたい。

私がここに記すのは、単なるつぶやきの類いではない。
社会に向かって訴えたいこと、公表する意味があると思えることのみだ。
若い頃のように気負い込んで、大声で叫ぶことはできないけれど。

病気ではなく、障害でもなくても。諸々と生きづらい、おひとりさま介護の日々においても、光を求めて!

〔自己紹介〕
高校1年で発症した神経症性障害(身体表現性障害[身体症状症]その他)を、40年近くかけて乗り越える。
校正者として、非正規雇用勤続30年。数年前から校閲の仕事も行う。

1990年代、森田療法の研究で学士号取得後、カール・ロジャーズの直弟子が講師であるカウンセラー養成講座で単位取得。
地元の民間心理相談機関でセラピストのインターンとなり、各種心理療法を学修するが、自分は援助職には向いていないことを痛感。

アニメーションの研究で修士号取得。
博士課程・単位取得満期退学。
現在、博士論文のテーマを再検討中。専門は、巨大ロボットものの予定。

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