40年近くかけて神経症性障害を乗り越えたものの、母親の介護で大変な日々の思いを発信しています。アニメの研究による博士号取得は、しばらくお休み。

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新・病病介護短歌11:ひっそりと 治せるわざを 行うは……

6/12(水)
ひっそりと 治せるわざを 行うは
        経営のため わかりはするが


*先日の「謎すぎる 治らぬ 出す医者と……」
https://flowerhill873.blog.fc2.com/blog-entry-220.html
で確認したように、この国で、フォーマルなな精神療法を行っている医療機関は、決して多くはない。そして、精神療法を行っている数少ない医療機関も、そのことを大々的に宣伝したりはせず、ひっそりと行っているようだ。
 精神科病院で精神療法も行っている現職の精神科医によれば、精神療法を受けたい患者が殺到してしまうと、病院経営的に困ったことになってしまうから、精神療法は密かに行わざるを得ないのだということだ。

 そういえば、母が通っている精神科病院でも、いつの間にかカウンセリング(具体的に何療法であるのかは不明)を受けられるようになっていたようだが、やはりひっそりと開始されていた。そして、そうした知る人ぞ知る……の状態でも、枠がいっぱいで、なかなか受けられないらしい。

 精神療法を必要としている患者は数多いのに、保険制度の問題と人材不足で、需要に供給が全く追いついていないのである。本当に、困ったものだ。

 上で触れた精神科医氏が、多分そうであるように、「あなたの病気を治療するためには、物療法よりも精神療法こそが必要です」と、治療法としてフォーマルな精神療法を提示できる医師が、どれだけいるのか。
 数ある精神療法理論の中から、患者の病態に適した精神療法を選択して、キチンと実施できる=治せる精神療法を行える医師は、今の日本にどのくらいいるのか。

 とはいえ。
 かかっている医療機関で、精神療法を行っていないのであれば。かかっている医師が、物療法をするしか能がないとわかったのであれば。そんな医師はサッサと見限って、治せる精神療法を行える医師を探せばよいではないか(あるいは、精神療法を自学自習すればよいではないか)と、私などは思ってしまう。
 様々な情報は、ネット等の発達により、昔よりはるかに入手しやすくなった。その気がありさえすれば、精神療法を行っている医療機関も、探し出せるのではないかと。

 結局、患者のほうにも、「精神療法こそが、自分の病気に有効な治療法である」=「自分は、適切な精神療法を受ければ治る」という認識が足りないというか、確信を持てない方が多いのだろうか。だから、なかなか踏み出せない。ただズルズルと、治らないを飲み続けることになってしまう。

 精神療法とかカウンセリングと言われるものが、実際にはどのようなもので、具体的にどんなことをして、どんなメカニズムで、どんな病態にどのように効くか。「効かない」とか、「何の役にも立たない」という人もいるが、そうした見解は、何ゆえに生じるのか。

 そういったことがわからないと、多くの患者の方は、「自分は、適切な精神療法を受ければ治る」とは思えず、決して治りたくないわけではないのに、精神療法を受けに行こうとは思わない・受けに行かない、あるいは行かれないものであるのかもしれない。

 それをただ単に、勉強不足・認識不足と責めるのは、酷というものだろう。全ての方が、専門書や学術論文を、難なく読みこなせるわけではないのだから。大多数の患者は、自分の病気のことを知るのに、一般向けに書かれた入門書の類を読めばよいほう……というのが、現状なのであろうから。

 そうした意味では、私が四半世紀前に地元紙で連載したような、精神疾患に対する精神療法の必要性・有効性を語るエッセイも、有意義ではあったということだろうか。

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テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

Tag : 精神療法   

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プロフィール

ハナさん*

Author:ハナさん*
2019.5.26付けで、Yahoo!ブログから移行してきました。
上記日付より前の記事は、Yahoo!ブログで書かれたものです。

移行から2年経過したのを機に、ブログタイトルを変更いたしました。
あわせて、紹介文も更新。

*代用ゲストブックあり
「カテゴリ」からどうぞ

〔ブログ紹介文〕
誰もが、たやすく発信者となれるネット時代。

文章で社会改革ができると思い込んでいたのは、若さゆえの過ちにすぎない。
けれど。
それでもまだ私は、文章を公表することは、無意味ではないと信じたい。

私がここに記すのは、単なるつぶやきの類いではない。
社会に向かって訴えたいこと、公表する意味があると思えることのみだ。
若い頃のように気負い込んで、大声で叫ぶことはできないけれど。

病気ではなく、障害でもなくても。諸々と生きづらい、おひとりさま介護の日々においても、光を求めて!

〔自己紹介〕
高校1年で発症した神経症性障害(身体表現性障害[身体症状症]その他)を、40年近くかけて乗り越える。
校正者として、非正規雇用勤続30年。数年前から校閲の仕事も行う。

1990年代、森田療法の研究で学士号取得後、カール・ロジャーズの直弟子が講師であるカウンセラー養成講座で単位取得。
地元の民間心理相談機関でセラピストのインターンとなり、各種心理療法を学修するが、自分は援助職には向いていないことを痛感。

アニメーションの研究で修士号取得。
博士課程・単位取得満期退学。
現在、博士論文のテーマを再検討中。専門は、巨大ロボットものの予定。

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