40年近くかけて神経症性障害を乗り越えたものの、母親の介護で大変な日々の思いを発信しています。アニメの研究による博士号取得は、しばらくお休み。

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精神科の薬に関する究極の選択?

しばらく前に、本ブログの「メンタルヘルス」カテゴリで、「抗うつ剤を1回飲み忘れたら、ひどい離脱症状に苦しめられた」という記事を見かけた。

向精神薬は依存性が強く、離脱症状もキツいとは聞いていた。だが、急に止めた等ではなく、1回飲み忘れただけでも、離脱症状が出るものであるのなら、それは大変だなぁと思った。

40年近くになる精神疾患歴の中で、向精神薬を飲んだ期間が延べ10年に満たない──ここ20年近くは、ほとんど飲んでいない──自分は、そうした意味では、幸福なのかもしれないと思った。
→「私は、向精神薬を飲んでいません」
https://blogs.yahoo.co.jp/chp31240/66030347.html

だが、別に私は、すき好んで向精神薬を飲んでいないわけでない。「そうした薬は毒でしかない」とかいう方々に与するがために、飲まないのではない。向精神薬を、否定しているわけではないのだ。

ただ、向精神薬を飲んでも効かない──効果が感じられず、副作用ばかりを強く感じて、生活に悪影響しかもたらさない──から、飲まないだけである。
身体疾患の薬のように、どんなに副作用が強くとも、飲むことによって病気が治るのであれば、副作用も厭わずに、飲むしかない。だが、向精神薬の多くは、病気を治すためのものではない。投薬は、対症療法にすぎない。
少なくとも、かつて存在した神経症 / 精神病という区分では、前者に属する精神疾患を治すのは、薬ではなく、精神療法である。そう思えばこそ、これまでずっと、精神療法の自学自習を続けてきた。

向精神薬を飲むことによって、症状が軽減されたり、できないことができるようになったりするのであれば、どんなにいいだろう。たとえ副作用があっても、それを上回る効果を感じられるのならば、飲みたいとも思う。
薬を飲むことによって、症状が軽快し、正社員としての就職がかなった方のことを、うらやましいと思ってしまうこともある。

世の中には、薬を飲まなければ、社会復帰ができない病態の方も、少なくないだろう。いや、薬を飲んでいてすら、働きに出たいと思ってもそれを果たせない等で困っている方も、たくさんいるはずだ。
それは、病気の重さ軽さや、当人の強さ弱さ、意欲のあるなし等とは別の、病態をはじめとした種々の状況によって、違ってくることだと思う。

今回、あらためて感じたのは、薬を飲んで、副作用や離脱症状等に苦しみつつも病気を軽快させるのと、薬の助けを借り(られ)ずに、自助努力で病気に対するのは、一種の「究極の選択」なのかもしれないということだ。
そのどちらを選ぶかは、当人次第。そういうことである。
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C

omment

No title
いい薬でも悪い薬があっても続けてやると中毒してますよね・・・(^^;)

赤ファン URL | 2018/11/24 19:07 [ 編集 ]

No title
> 内緒さん

そうですね。
そんな感じで、必要な時だけ、気軽に飲む。しばらく飲むだけで治るから、それでおしまい。薬を飲んで治ってよかった。そういう使い方をされている方も、相当数いるのだと思います。

ただ、なかなか治らないで、何年も何十年も飲み続ける……ということになってしまうと、問題が出てくるのでしょう。

ハナさん* URL | 2018/11/24 20:01 [ 編集 ]

No title
> 赤ファンさん

確かに、長期連用が、諸悪の根源なのでしょうね。
私は、市販の頭痛薬でも、長期連用のために、無視できない副作用が出たことがありますから。
あと、濃いコーヒーの飲みすぎで、カフェイン中毒みたいになったことも…。

ハナさん* URL | 2018/11/24 20:05 [ 編集 ]

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| 2019/12/14 22:57 [ 編集 ]


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rackback

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ハナさん*

Author:ハナさん*
2019.5.26付けで、Yahoo!ブログから移行してきました。
上記日付より前の記事は、Yahoo!ブログで書かれたものです。

移行から2年経過したのを機に、ブログタイトルを変更いたしました。
あわせて、紹介文も更新。

*代用ゲストブックあり
「カテゴリ」からどうぞ

〔ブログ紹介文〕
誰もが、たやすく発信者となれるネット時代。

文章で社会改革ができると思い込んでいたのは、若さゆえの過ちにすぎない。
けれど。
それでもまだ私は、文章を公表することは、無意味ではないと信じたい。

私がここに記すのは、単なるつぶやきの類いではない。
社会に向かって訴えたいこと、公表する意味があると思えることのみだ。
若い頃のように気負い込んで、大声で叫ぶことはできないけれど。

病気ではなく、障害でもなくても。諸々と生きづらい、おひとりさま介護の日々においても、光を求めて!

〔自己紹介〕
高校1年で発症した神経症性障害(身体表現性障害[身体症状症]その他)を、40年近くかけて乗り越える。
校正者として、非正規雇用勤続30年。数年前から校閲の仕事も行う。

1990年代、森田療法の研究で学士号取得後、カール・ロジャーズの直弟子が講師であるカウンセラー養成講座で単位取得。
地元の民間心理相談機関でセラピストのインターンとなり、各種心理療法を学修するが、自分は援助職には向いていないことを痛感。

アニメーションの研究で修士号取得。
博士課程・単位取得満期退学。
現在、博士論文のテーマを再検討中。専門は、巨大ロボットものの予定。

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